ほのぼのとハードと2012/09/01 20:51

ほのぼのとハードと
9月初日の空も豪快な夏雲のパワー全開と言う感じ。
しかし昨日迄とは違うのは、見せかけの積乱雲ではなく、実際に雨を降らせた事。
季節の変わり目の特徴とも言える変わり易い天気。いよいよ始まったのかも。
オンブバッタのカップル
通り雨が過ぎ去ったの草むらには、真夏の陽射しが戻って来ました。
そこで目にした光景は、ほのぼのタッチとハードタッチの両方でした。
これは、ほのぼのタッチの方。オンブバッタの仲睦まじいカップルです。
背中にちょこんと乗っかっている小さい方がオス。毎度おなじみの図式ですね。
しかし良く見ると、メスを横取りしちゃおうと言うオスが回りを取り囲んでいます。
呑気そうに見えるオンブバッタの世界も中々大変そう。
アズチグモの狩り
クズの花で目にしたのはハードタッチな狩りのシーンでした。
吸蜜に訪れたイチモンジセセリを捕らえたのはハナグモの一種アズチグモ。
脚でがっしりつかまれたセセリは既に絶命しているらしい。全く動きません。
こんなに小さい蜘蛛にどうしてやられちゃうの?って言いたいけれど・・
正に名人芸の狩りのテクニックなんでしょうね。
ハラビロカマキリ幼虫
別の花ではハラビロカマキリ幼虫が獲物を待ち受け中でした。
その体色を活かし、植物の一部になりきって獲物の目を騙す隠れ技。
誰に教えられた訳でもなく、自然に身に付いた狩りの手法です。

※9/1に都内で撮影

真夏にピリオド?2012/09/02 20:53

真夏にピリオド?
久しぶりの纏まった雨にからからに乾いていた地上が息を吹き返した感じです。
この雨が猛暑の夏にピリオドを打つものであればいいのですが・・
見上げる空は昨日に比べて明らかに違う表情。”天高く” の予告編の様に思えました。
サトキマダラヒカゲ
雨上がりの木立。しっとりと濡れた木の枝にサトキマダラヒカゲが止まっていました。
敏感な蝶で人の気配を察知し飛び去る事が多いのですが、今日はこのポーズのまま。
雨に濡れて調子が出ないのかなと思ったのですが・・
サトキマダラヒカゲ
近寄ってみるとこの通り。何かにぶちゅーっと吸い付いていました。
この色合いから判断すると枝から沁みだした樹液の塊の様にも思えます。
雨に濡れて、丁度吸い頃になったと言うことかも知れません。
蝶の食事と言えばストロー状の口吻を伸ばして吸い込むものとばかり思っていました。
でも時と場合により、こんなにダイレクトな ”ぶちゅーっと” もあったとは・・
私としてはちょっと新しい発見でした。
ショウリョウバッタ
人にとってはほっと一息つける雨ですが、昆虫にとっては有り難くない物なのかも。
ヨシの葉にいたショウリョウバッタ。雨で冷えた身体が回復するのを待っている感じ。
キチキチと羽音を響かせて飛び上がる迄にはもう少し時間が掛りそうでした。

※9/2に都内で撮影

千変万化な空の下2012/09/03 20:15

千変万化な空の下
夏から秋へ・・季節の変わり目は空の表情も千変万化。
今日も様々な表情で目を楽しませてくれました。
▲東京湾上・東の空には、もくもくと多くの入道雲が湧き上がっていました。
これはそれらがまとまり変化した状態。いわゆる金床雲への成り掛りでしょうか。
真夏のパワー依然健在を見せつけられた気がしました。
秋の空始まる
振りむくと全く雰囲気が異なる空がひろがっていました。
なよなよと揺れる秋の草に似合う軽いタッチの雲。
気温はまだまだ高いけれど、一足早く秋本番の雰囲気を味わう事が出来ました。
トノサマバッタ成虫
秋の草が猛烈な勢いで繁茂し始めています。そんな草むらはバッタ達の天下。
このトノサマバッタも主役のひとつです。
人の接近を敏感に察知して飛び去るので、接近観察は容易ではありません。
これは逃げ込んだ繁みまで追いかけて撮影した一枚。
本当にしつこい奴だなぁって言う顔つきかも。
トノサマバッタ幼虫
近くの枯れ草の上に同じトノサマバッタの幼虫がいました。
形は成虫と相似形だけど、とにかく目にとまらぬ程に小さい。
秋がスタートした今の時期にまだこのレベルだと・・
この先の成長が季節の歩みに追いつくのでしょうか。一寸気掛かり。

※9/3に都内で撮影

気の長い話2012/09/04 20:59

気の長い話
ばったり鳴き止むとは行きませんが、セミの声がトーンダウンした事は確か。
そして今、次世代に生をつなぐ繁殖行動が追い込み段階に入った感じです。
この結果の新しい生命が再び地上に姿を現すのは、何年も先の事(7年後説も)。
余りにも長い地中生活です。もう少し長く地上で鳴き続けてもいいんじゃないかと・・
(アブラゼミの交尾)
ツチイナゴ幼虫
多くの昆虫は冬迄にその命を終え、卵等の形で翌年の幼虫誕生に備えます。
そんな生命循環の真逆を行くのがこれ。今季初めて目にしたツチイナゴの幼虫です。
今はまだ極小ですが、やがて成長し、そのまま越冬、初夏まで生き続けます。
ツチイナゴ成虫
これは、幼虫を目にした場所の近くで7月初めに目にした成虫です。
翅もぼろぼろに傷んで、長く厳しい季節を過ごして来た事がうかがい知れる姿。
もはや余命いくばくもないと言う感じでした。
私としては、この成虫の跡継ぎが今日の幼虫だと信じたい気持ちになりました。
無事成長して来年の7月に再び出会えたらいいなぁと・・
これも又気の長い話なんですが。

※9/4に都内で撮影(参考画像:ツチイナゴ成虫は7/1に撮影)

バッタに迫る2012/09/05 19:21

バッタに迫る
真夏の陽射しを目一杯浴びて、草むらのバッタ達もすくすくと成長し見応え十分。
で、つい迫りたくなっちゃいます。
殆どの場合、近寄るより早く飛び去るケースなんですが、たまには迂闊なのも。
で、こんなショットが撮れたりして・・どうしてこうなったかは秘密。
(ショウリョウバッタ)
トノサマバッタ成虫
トノサマバッタに迫るコツは、出来るだけ正面からそろりそろりと・・
勢い良く飛び去る方向は前方のみ。
その方向を塞いじゃうので、飛ぶに飛べず金縛り状態になっちゃうと言う訳。
これを知っとくとお友達になれます・・ってバッタにとってはいい迷惑か。

※9/5に都内で撮影