そろそろ諦めの時?2012/11/29 21:04

そろそろ諦めの時?
飛び交うトンボの姿も既になく、動きと言えば乳白色に光るヨシの穂のゆらめきだけ。
長く通いつめた昆虫の観察地にはシーズンオフの気配が濃く漂い始めました。
そろそろ諦めの時かなとも思うのですが、目を凝らして観察してみると・・
ハラビロカマキリ
いるんですね。結構キャラクターの濃い奴が・・
色変わりした葉を沢山付けたクヌギの木。その葉の一枚に陣取っていたのがこれ。
産卵を控えた褐色型ハラビロカマキリのメスでした。同じ木での3度目の遭遇です。
ここに居座ったままと言うことは "陣痛いまだ始まらず" と言う事なんでしょうか。
そんなにのんびりしていて大丈夫?。
私としては観察散歩が空振りにならず大いに嬉しい事なんですが・・
ハラビロカマキリ
ハラビロカマキリにとっては、焦らなくてもまだまだ大丈夫と言う事らしい。
草の繁みではお腹の大きな緑色形のメスも確認出来ました。
こちらは日向ぼっこ優先で気がむいたらハンティングと言う雰囲気でした。
ハラビロカマキリ
何か気配を感じ、ひょいっと振り向いた視線の先に止まっていたのは小さなハエ。
鎌を振りかざそうとした瞬間に逃げられてしまいました。
どうも本気度がいまいちみたいでした。
ヤマトシジミ
地表に落ちた時にはまだ鮮やかさを残していた木の葉も土の色に変わり始める頃。
その一枚に、ぼろぼろ傷んだ翅を持つヤマトシジミが止まっていました。
鱗粉もあらかた剥げ、色を失った木の葉との見分けが難しい程。
絶妙の擬態と言うには、余りに悲しい光景でした。
ショウリョウバッタモドキ
尖った草に止まっていたのは、同じく尖った体形のショウリョウバッタモドキ。
バッタの季節のおおとりを務めるのが、こんなに頼りない体形の奴だったとは・・
ひと同様昆虫も見かけだけでは判りません。
アキアカネのオス
今日出会った中で一番嬉しかったのがこれ。数が激減中のアキアカネでした。
もし出会えても、地表で日光浴をする姿ばかりだろうと推測しましたが大外れ。
ターゲットは遥か上方、高い木の枝の先でした。
時々飛び上がって獲物を捕らえてはまたそこに戻るを繰り返していました。
この元気さがあれば、まだまだ大丈夫。
今日の様な穏やかな天気が少しでも長く続けばいいのですが・・

※11/29に都内で撮影