迎春2013 ― 2013/01/01 00:00
枯れ色の極み ― 2013/01/02 18:41
河岸初歩き ― 2013/01/03 22:02
真冬の到来を告げる川面の煌めき。風景の色合いを失わせる程に強烈でした。
シルエットになっているのはユリカモメの群れ、そしてシジミ採りの船。 河原の今。北からの風を受け、背高の草が一斉になびいていました。
枯れた葉がこすれ合うざわざわと言う音だけが耳に届く静寂の空間でした。 そんな寂しい冬景色ですが、じーっと目を凝らせば・・
枯れ茎をつつく小鳥達の姿を見つけることが出来ます。
これはスズメ。街中で見るそれとは違う野性味あふれる姿でした。 冬のヨシ原の常連・オオジュリンの姿も・・
スズメと同じく枯れ茎をついばんで、中に潜む小昆虫を捕らえる食事スタイルです。
それにしても見事な保護色。ぼーっとしてたら絶対に見つけられませんね。 枯れ色に紛れると言えば、モズのメスもかなりの優れもの。
こうして枯れ草に止まり、眼下の獲物を探索する姿を確認できました。
かなり頻繁に飛び降りを繰り返していました。
生き物なんていない感じですが、彼女の目を以てすれば発見は至極簡単らしい。
ただただ感心するばかり。
※1/3に都内・多摩川河口付近で撮影
晴天下の水鳥観察 ― 2013/01/04 23:26
世間が少し動き始めた今日(四日)も晴天が継続。
面白い形の筋状の雲も陽射しを大きく遮るものではありませんでした。
青空に誘われて、近場の水辺に住む野鳥達を観察しました。 ここに来ての寒さも水辺の鳥たちには、全くダメージを与えていない感じです。
スズガモ(雌)も ”さぁ、今年も元気に行きまっしょい” のポーズ。 浅瀬に陣取ったアオサギ。真剣な眼差しを足下に投げかけていました。
この巨体を維持する為には、かなりの量をお腹に収めないといけない筈です。
まさに餌取りには、盆も正月も無し。 カワセミも同様です。
寒さ対策の為、身体を大きく膨らませながら眼下を凝視していました。
※1/4に都内・湾岸の入り江で撮影
正月の空息切れ ― 2013/01/05 20:50
雲が掛かりがちな寒い一日となりました。冬姿に変わった木の背景は重苦しい空。
ぴーんと張りつめた寒気を引き裂く様に、野鳥の声が響き渡っていました。 陽射しが途切れた事を、池の水面のこの状態が如実に物語っていました。
どうやらこのまま日暮れを迎えそう。
この分だと、明日朝には更に厚みを増した結氷が見られそうです。 草むらは正に枯れ色の極み。
ギシギシの枯れ草。北風を受け小刻みに揺れていました。 枯れ草の茎に注目してみると、オオカマキリの卵のうを多く発見する事が出来ます。
産みつけられたのは、周囲にまだ多くの緑が残っていた時期。
その頃には違和感があったのでしょうが、今や見事に周囲に同化しています。
こうなる事を見越しての産卵と思われます。
昆虫のしたたかさを実感させられました。 寂しい草むらで見つけた一寸面白い物。
ぷっくりと膨らんだカラスウリの果実です。
名前から察して、カラスの好物かとも思えるのですが、一向にその気配はなし。
所在なさげにぶら下がっていました。
※1/5に都内で撮影