とぼとぼ歩きで見つけた ― 2013/01/10 21:43
羽根を開ききって風に漂う感じのゆったりした飛び方をしていました。
地上に潜む獲物をじっくり探索する為の必然的な動作と思われます。 空を飛べないこちらは、只とぼとぼと歩くのみ。
タカに比べ効率的にはだいぶ落ちますが、良く目を凝らせばそれなりの収穫も・・ 割と簡単に見つけられるのがこれ。カマキリの卵のうです。
私の観察地で最も多く目にするのが、ハラビロカマキリのそれ。
樹上性のカマキリなので、産卵する場所はやはり木の上の場合が殆どです。
安定した場所にしっかりと産みつけられています。
これなら中に眠る幼い命も、安心してやがて来る春を迎える事が出来そう。 木の枝から吊り下がっていたこの不思議な物体は?。
実はこれも昆虫の冬越し形態のひとつ・ミノムシです。
枯葉や枝を集めて作ったバリアの中に眠っているのはオオミノガ(蛾)の幼虫です。
子供の頃には良く見かけたのですが、外来の天敵の出現で今や絶滅に近いのだとか。
久しぶりに出会ったこれは超大形。なんだか嬉しくなってしまいました。 寒い時には暖かい物にくるまるのが一番。
落ち葉が降り積もった場所で見つけたこれはまさにその事を実践中でした。
ふかふかの綿の塊に潜んでいるのはクモの幼い命。
お尻から出す糸は、獲物を殺傷する為の網張り専用じゃない。
幼い命を守る為の暖かい布団作りにも活用されていたんですね。 とぼとぼ歩きで見つかるものは、みんな冬の眠りの中。
ちょっと退屈感をおぼえていたら、見つかりました!動くもの・・
早咲きのナノハナにいたフタホシヒラタアブ。
ただし吸蜜の動作ものろのろで、まだ本調子ではない様子。
数少ない花を求めての苦労の日々が続いている様です。
※1/10に都内で撮影