木の幹に注目2013/02/12 21:35

木の幹に注目
夜には雨または雪が降り出すとの予報が出されています。
陽射しも途切れがちで、空気の冷たさが身にしみる午後となりました。
いつもの観察地も真冬に逆戻りした感じで、昆虫たちの気配も皆無。
今日は駄目だねと帰りかけようとしたのですが・・
違和感あり
太いクヌギの幹に何となく違和感を感じて立ち止まりました。
私が注目したのは、画像のほぼ中央。
ごつごつとした木肌の為不明瞭ですが、やや色合いの違う三角形にぴんと来ました。
シロフユエダシャク
近づいてみたら、ずばり的中でした。
幹の窪みに張り付いていたのは、シャクガの一種・シロフユエダシャクでした。
フユと名付けられている通り、成虫での越冬も可能な寒さに強い蛾です。
それでも陽射しの乏しい日には、こうして木の一部になりきるのが常道みたい。
カメラをかなり近づけましたが、逃げる気配はなく固まっていました。
キツツキの仕業
他にもいるのではと、他の木の幹を探りましたが、今日の所は空振り。
代わりに意外な程多く見つかり、興味をひかれたのがこの丸い穴。
どの穴にもほじくり返された事を示す木屑が付着していました。
手際の良さから見ても、この観察地で度々目にするキツツキの仕業と思われます。
キツツキの仕業
これなんか、木屑の色から見てもごく最近に開けられた穴の様です。
穴をあける目的は、中に潜む昆虫を捕らえる事。
その際選ぶ標的は、朽ちかけた感じで元気のない木と決めているみたい。
そういう木には、昆虫が多く潜んでいることを察知しているんでしょうね。
大した洞察力だと感心させられました。

※2/12に都内で撮影