律儀に春一番2013/03/01 20:50

律儀に春一番
三月に入った途端、”お待たせ” と言う感じで律儀に吹いた春一番。
南から吹く生暖かな強風に翻弄され、細いヤナギの枝が激しく揺れていました。
でもこのまま一気に春本番とは行かず、明日には冷たい北風が吹き戻すのだとか。
もういい加減にしてって言う気持ちです。
ハコベ
季節の足取りは迷走気味ですが、小さな自然はしっかり春の装いを整え始めています。
これは春の七草のひとつハコベの花。
小さくて見逃しそうですが、目一杯の力で開き始めていました。
クロッカス
同じく地表すれすれで花開いていたクロッカス二つ。
園芸種ですが、素朴な姿は、整備されていない早春の野にもしっくり嵌まります。
アジサイの芽
様々な樹木も、続々と冬の眠りから覚め始めています。
これはアジサイの芽。若葉がひょっこり顔を覗かせていました。
まるで万歳をしているみたい。
この芽ももうすぐ
この先多少の後戻りはあっても、春本番への歩みが加速する事は間違いありません。
枝にびっしり付いたこの芽が割れる日ももう間近と思われます。

※3/1に都内で撮影

風は真逆から2013/03/02 22:09

風は真逆から
激しくなびくヤナギの枝。その方向は昨日とは全く真逆で、北から南へでした。
春一番が吹いた翌日にこの様な北風が吹き荒れるのは、良くある現象らしい。
冬の最後の抵抗でしょうか。これで打ち止めと願いたい気持ちです。
立ち上がる草
昨日の暖かさを受け起き上がった草。
吹く風がいくら冷たくてももう元の姿には戻れません。
あと数日の我慢。穏やかな春の陽射しが降り注ぐのももうすぐです。
ナナホシテントウ
ナナホシテントウは、はやくもパワー全開と言う雰囲気に・・
張り切った姿で、そこいら散策に大忙しでした。
小さく丸まっての日光浴ばかりじゃ、我が世の春はやって来ないと言う事みたい。
冬眠明けのカエル
水面からちょこんとカエルが顔を覗かせていた。
冬眠明けは眠くてしょうがないと言う感じ。かなり眠たそうな目をしていました。
しかしのんびりしてはいられない。春は世代交代が一気に進む時期。
生まれたばかりのオタマジャクシの群れが水面を埋め尽くす日も間近な筈です。

※3/2に都内で撮影

ウメで代用2013/03/03 20:54

ウメで代用
桃の節句らしい画像をと思ったのですが、モモの花は無理なのでウメで代用します。
曇り空の下、邪魔な影が出ない分、優しげな雰囲気が感じられました。
それにしても、ひなまつりには全く不向きな空模様の一日でした。
穏やかな春の空を望む気持ちがつのるばかり。
ヒヨドリ
ウメの開花がようやく本格的になって来ました。
甘い蜜を求める野鳥たちには待ち望んだ時期の到来です。
これはヒヨドリ。首を目一杯伸ばしきって吸蜜に熱中していました。
ムクドリ
ウメの樹下ではムクドリが別嗜好での食事に夢中でした。
鋭いくちばしで地面を掘り返しています。
獲物は地中に潜む昆虫やミミズ等の小動物。
抜群の洞察力で、狙いはずばり的中している感じでした。
シロハラ
枯れ葉が降り積もった場所で、かさかさと乾いた音をたてていたのはシロハラ。
こちらの嗜好もムクドリと同様らしい。
ただこの目つきからも判るとおり、ムクドリとは異なり人の気配にとても敏感です。
この後、鋭い鳴き声をたてて飛び去ってしまいました。

※3/3に都内で撮影

陽射し春めく2013/03/04 20:22

陽射し春めく
皮肉にも一日遅れで、桃の節句らしい穏やかな青空が広がりました。
降り注ぐ陽射しもすっかり春めいた感じ。
見頃を迎えたウメの花に優しく降り注いでいました。
ウメに来たメジロ
ウメの花のベストパートナーと言えばメジロ。
蜜を求めて花から花へ・・超多忙な日々の到来です。
そう言えば今朝、このメジロと混同されやすいウグイスの囀りを耳にしました。
まだたどたどしい調子で、ホーホケキョって唄いきる迄には至っていません。
これは毎年春の初めによくあること。
名調子を耳にするのもそう先の事ではない筈。とても楽しみです。
ノラ熟睡
メジロは吸蜜に大忙し。一方、公園のノラは超ヒマ。
穏やかな陽射しを浴びれば、当然の事ながらこんな状態になってしまいます。
真っ昼間だけど、春眠暁をおぼえずって言ったところでしょうか。
ノラ起床
でも寝ているばかりじゃ身体が鈍っちゃう。
って言う訳で、伸びをしてそこいら散歩にいざ出発。
何とも気楽な生活ぶりですね。

※3/4に都内で撮影

空気のぬるみを感じる2013/03/05 21:17

空気のぬるみを感じる
上空は穏やかな春の空。空気のぬるみをはっきりと実感出来る一日でした。
様々な自然の春姿への衣替えも一気に加速しそうです。
以前から注目していたイヌコリヤナギも、見違える程の変化を見せていました。
綿毛にくるまっていた冬芽が割れ、まさに花盛りと言った状態に。
とは言っても、どれが花?って言う感じですが・・
ツマグロキンバエ
接近してみればこの通り(雄花序)。
突起部の先端に付いた黄色い花粉が、確かに花であることの証明です。
そしてそれに惹き付けられる様にやって来ていたのが、ツマグロキンバエ。
蠅と言えば何となく不潔なイメージを抱きますが、これは綺麗な花を好む蠅。
勝手に付けられたキンバエと言う名前でだいぶ損をしている感じです。
ハナアブのホバリング
花が咲けば様々な昆虫が集まるのが道理。
イヌコリヤナギの上空に目を移したら、こんな光景が目に飛び込んで来ました。
翅をはためかせてホバリング(空中停止飛行)をしているのは、ハナアブの一種。
他のアブがこの領域に侵入するのを防ぐ為の縄張り宣言と思われます。
真っ先に咲いたイヌコリヤナギの花。こう迄して守りたい程魅力的な存在の様です。
ジシバリの花
地表すれすれに咲く野の花たちもようやく目覚めの時を迎えた様です。
今日はたった一輪だけですが、ジシバリの花を目撃しました。
まだ弱々しい咲き方で、全然らしくない感じですが、この先花盛りとなって行く筈。
心待ちにしているシジミチョウとの初遭遇は、もしかするとこの花でかも知れません。

※3/5に都内で撮影