先陣を切って咲く ― 2013/03/13 20:04
その名の通り緋色の花が、枝から釣り鐘状にびっしりと吊り下がります。
先陣を切って咲くこの桜、”春は一斉に花開く” を宣言している感じです。 派手な色合いのカンヒザクラとは全く印象が異なるのがハクモクレンの花。
綿毛に包まれた蕾が割れて、乳白色の優しげな花が顔を覗かせ始めていました。 この先次々と蕾が割れて花盛りとなって行く筈ですが、気になるのは樹下のこの光景。
開きかけた蕾が沢山落ちていました。
折角長い冬を乗り越えて来たと言うのに、花開く寸前でこれとは余りに哀しい。
さてどうしてこんな事になったかと言うと・・ こんなひどい事をする当事者は、どうやらこれらしい。
群れをなして行動するヒヨドリ。今日も集団でこの木にやって来ていました。
その目的はずばり花を食べる事。この画像でもむしりとった花弁をくわえています。
大形の野鳥ですからやることは結構乱暴。勢い余って蕾を落下させる事も度々みたい。
春爛漫の花景色を邪魔するとんでもない困り者です。 同じくらいの大きさのツグミは地表での食料探しに大忙し。
今の時期は地中のミミズ等を盛んに食べている様です。
そろそろシベリア等北方に向けて旅立つ頃。
栄養分を沢山とって、長距離飛行に耐える力を蓄えなくては・・
餌取りの合間に度々この様に空を見上げるポーズをとります。
”北の空への渇望止みがたし” と言った時期なのでしょうか。
※3/13に都内で撮影