春を呼び込むのは・・2013/03/06 21:03

春を呼び込むのは・・
新鮮な緑とナナホシテントウの赤。
待ち望んでいた色の組み合わせをようやく目にする事が出来ました。
テントウのエンジンは正にフル回転。一時も休まず、せわしない事この上なし。
静まり返っていた草むらに春を呼び込むのは、今年もこの小さな元気者の様です。
ホソヒラタアブ
もう一つ忘れてならない春の使者が各種ハナアブたち。
中でもこのホソヒラタアブは、春浅い時期から活動を始める元気者です。
どんなに小さな花も見逃さず、吸蜜に精を出す姿を目にする事が出来ます。
今日はとびきり小さいフラサバソウの花にやって来ていました。
フラサバソウ
これがフラサバソウの花。
オオイヌノフグリの相似形ですが、人の目に留まらぬ程に小さい。
上空を飛びながら、良くこれを見つけるもんだなぁと感心します。
昆虫の眼力の凄さはやはり並大抵ではありません。
枯れ色主体の水辺
緑の成長が目覚ましい草むらとは異なり、水辺は依然枯れ色のまま。
枯れ茎越しに見える水面の明るさに、僅かに春の兆しが感じられる程度です。
まだまだかなぁと思えたのですが、そーっと水中を覗き込んで見たら・・
水ぬるむ頃
覗き込むこちらの動きに反応して、すいっと逃げ去るものあり。
そのままじーっとしていたら、水中の枯れ葉の上にメダカが姿を現しました。
陽が良く当たる水面では、水ぬるむ時期がいよいよ始まった様です。

※3/6に都内で撮影

春に黄金の花が咲く2013/03/07 21:34

春に黄金の花が咲く
サンシュユの花が陽射しを浴びて輝いていました。
別名春黄金花。まさに”春に黄金の花が咲く”って言うイメージです。
”今の時期の旬の花はウメだけじゃないよ” ってアピールしている感じでした。
タンポポ
地面すれすれにも黄金の花が開いていました。
今日見たタンポポの殆どは、この様にほぼ完璧な円形。
寒の戻りに迷いながら咲いていた頃とは全く違う自信に満ちた咲き方でした。
オオイヌノフグリ
黄金の花と正反対のクールな青紫も、早春の野に欠かせない色調です。
オオイヌノフグリ。タンポポ同様に自信たっぷりの咲き方に変っていました。
この先、周囲の草が背丈を伸ばし始めると、その存在感がだいぶ薄れてしまいます。
素朴な美しさを持つこの花を楽しむのも今のうち。
カイツブリ
降り注ぐ陽射しの明るさは、既に春本番のレベルです。
その光を受け輝く水面にぽっかり浮かんでいたのは、小形の水鳥カイツブリ。
水に漂いながら、時折思い出した様に水中に姿を消します。その目的は魚や貝の捕食。
そんなのんびりした漁の様子を眺めていたら、何だか眠たくなってしまいました。
入り江にも本当の春がやって来ました。

※3/7に都内で撮影

濁った空の下2013/03/08 22:06

濁った空の下
東京の気温が初めて20度を超えた日、昨日迄の服装では少し汗ばむ程でした。
見上げる空も穏やかな春の表情ならいいけれど、何やら濁った感じの空。
その色合いから見て、花粉が激しく飛び交っている様に思えました。
いよいよ様々な物の飛来に要注意の時期到来です。
これさえ無ければ、春は最高の季節なんですが・・
キタテハ
ぽかぽか陽気を待ちかねていた様に、キタテハが活発な動きを見せていました。
かなりのスピードで移動をしては、さーっと枯れ色主体の草原に降り立ちます。
ご覧の通り翅を閉じた状態では、周囲との見分けが殆ど不可能。
成虫での越冬も可能な蝶です。枯れ色への擬態は正にお手の物って言う感じ。
キタテハ
周囲に危険がない事を確認すると、この様に翅を開いての休息ポーズに・・
今日の陽射しを目一杯浴びておこうとしている様でした。
キタテハ
別のこの個体は、自分の体色に近い枯れ葉近くを敢えて選んで止まったみたい。
しかし翅を半開きにして、まだ警戒を完全に解いていない感じでした。
草木の発育がまだまだで、見通しが良過ぎる今の野原。
真っ先に活動を始めたこの蝶にとっては、厳重警戒の日々が当分続きそうです。

※3/8に都内で撮影

早くも夏日に2013/03/09 19:40

早くも夏日に
のろのろだった季節の歩みですが、遅れを一気に取り戻そうとしている感じです。
東京では、勢い余って初の夏日(気温25度以上の日)を記録してしまいました。
花壇に植えられたスイセンも総員起立!。圧倒されそうな勢いを感じました。
※この記事については訂正があります。最下段に追記しました。
マルカメムシ
うっかりこれ迄どおりの服で出かけたのは大失敗。
蒸し風呂に入っている様な気がして、急いで脱ぎ捨てました。
ベンチの上に置いたその服にちょこんと止まっていたのはマルカメムシ。
今日の暑さを受け、活動開始のスイッチが入った様です。
ウラギンシジミ
今季のシジミチョウ目撃は、大形のウラギンシジミからスタートしました。
ひらひらと舞った後、常緑樹の高所の葉に止まりました。
逐一目で追っていたので判別出来ますが、そうでなければ発見が困難な地味さです。
ウラギンシジミ
リラックスすれば、きっと翅を開いてくれる筈。そう期待して待ちました。
確かに開いたことは開いたけど、今日はここ迄。
味のある表翅の斑紋の観察は、次回の出会い迄お預けとなりました。
ヤマガラ
水飲み場にヤマガラが来ていました。人間同様暑ければ喉が渇くと言う道理の様です。
でもこの水飲み場は利用者が少ない為か、水受け部分がからからに乾いていました。
溜まった残り水を求めてやって来たヤマガラにはとても気の毒な状況と思えました。
と言う事で、一寸ファウル気味ですが、蛇口をちょっぴりひねって水たまりを作成。
その後、離れた場所で観察していたら、再び姿を現して水飲みを始めました。
これは喉を潤し終わって一息ついた状態。
”おじさんがやった事、木の上で見てたんだよ。ありがとね” って言っている様にも。
まさかね・・

※3/9に都内で撮影
※追記:ラジオ放送により夏日到達を知り、上記の通り記載しました。
かなりの暑さでしたが、都心での実際の夏日初記録は翌10日だそうです。

黄砂来襲か2013/03/10 17:42

黄砂来襲か
午後1時40分頃の新宿の街並みです。
強風と共に街全体が黄色く霞んでしまいました。
煙霧の風景
止めてあった自転車は倒れるし、地上のゴミは舞い飛ぶし・・
息をするのも苦しい感じに。
ただならぬ雰囲気に包まれました。
煙霧の風景
空一面がこの色でした。
煙霧の風景
これはレインボーブリッジ近くの岸壁から見た眺め。
橋の向こう側に見える筈の高層ビル群も、僅かにその形跡が確認出来るだけ。
予測通りに黄砂が来襲したのかなと思ったのですが、報道によるとこれは煙霧。
強風により舞い上がった関東地方の土ぼこりによる気象現象なんだとか。
その後風が収まると共に空気も澄み始めましたので、ほっと一息。
春先は本当にいろいろな事が起こります。

※3/10に都内で撮影