望ましい陽射しが・・2013/04/01 20:04

望ましい陽射しが・・
小刻みな天気の変化は季節の変わり目に良くある事。上手く付き合うしかない様です。
今日は良い方向に振れて、望ましい春の陽射しが戻りました。
若葉萌える春の姿に変身中の樹々。マイルドタッチの空とぴたりお似合いでした。
若葉萌える
いかにも柔らかそうな若葉。見る人の気持ち迄柔らかくほぐしてくれる気がします。
しかしこの優しげな輝きは、今日の様な陽射しがあってこそ。
晴天が少しでも長く続いてほしいと願わずにはいられません。
キリギリス幼虫
暗い空の下ではさっぱりだった昆虫達も、陽射しの戻りを受けスイッチON。
活発に動き回る様子を目にしました。
今草原で一番元気なのは、このキリギリス幼虫でしょうか。
身体は小さいけれど跳躍力は相当なもの。葉から葉へ勢い良くジャンプしていました。
踏ん張った後脚を見れば、跳躍力の凄さが窺い知れますね。
ヒメカメノコテントウ
ナナホシテントウばかりだったテントウムシの世界にもいよいよ新顔が登場です。
ヨモギの葉の上でアブラムシ退治に奔走していたのはヒメカメノコテントウ。
葉との大きさの対比からも判る通り、超ミニサイズのテントウです。
派手な色合いの甲羅模様が無ければ、見逃していたかも・・
ミツボシツチカメムシ
植物の成長に合わせて、カメムシのバリエーションも今後急速に増えて行く筈です。
今日目にしたのは、つやつやに光った黒色のミツボシツチカメムシでした。
これだけ光った体色のカメムシは珍しいんじゃないでしょうか。
今花盛りのヒメオドリコソウに良く付く種だそうです。
近々そんな情景にも出会えるかも知れません。

※4/1に都内で撮影

また雨か・・2013/04/02 20:46

また雨か・・
強まったり弱まったり、しつこく降り続ける雨の一日となりました。
散り急ぐサクラに、更に追い打ちをかけている感じ。
樹下は花びらの絨毯と化していました。華やかだけど寂しい光景です。
紅色に染まるサクラ
殆どの花びらを散らしたサクラ。意外な程に鮮やかな色合いを見せていました。
花の色を更に濃くした様な紅色。
この紅色の後に訪れるのは、目にしみる若葉の季節。もうすぐです。
トサミズキの若葉
開いたばかりのトサミズキの若葉。雨に打たれてうなだれていました。
一見痛々しく感じられますが、この雨は植物の生育にとって欠かせない恵みの筈。
”また今日も雨か” って嘆きたくなりますが、春の自然の事を思えばを我慢、我慢・・

※4/2に都内で撮影

春の嵐に・・2013/04/03 19:50

春の嵐に・・
春の嵐と言う感じの強い風雨に見舞われ、自然観察散歩はお休みにしました。
今日の記事に掲載する画像は、4/1と4/2に撮影したものです。
▲誕生したての若葉にとって、今の時期に降る雨は今後の成長に欠かせない恵み。
カエデの葉も雨滴を宿して生き生きとしていました。
アジサイの葉
雨の季節の主役・アジサイの葉。
この間、芽が割れて若葉が顔を覗かせたばかりなのに・・
既にここ迄成長していました。雨に濡れる姿もさすがに様になっていました。
タンポポ花盛り
しかし自然観察派としては、雨はやはり厄介者。
こんな活気溢れる光景を目にする事も出来ないし・・
マメヒラダアブの吸蜜
小さなアブのこんな吸蜜風景も晴れの日限定です。
明日には晴れ間が戻りそうな予報も・・そうなる事を期待したいところです。
(ハルジオンの花にいたマメヒラタアブ)

※4/1と4/2に都内で撮影

多摩川河岸の春2013/04/04 22:31

多摩川河岸の春
週末にはまた荒れ模様の天気になりそうです。
束の間の晴れ日は貴重。定例観察地の一つ多摩川河口付近の河岸を歩きました。
草原を白く染め上げているのは野生のハマダイコンの花。
ハマダイコンの花
野菜の花なので、派手さはありませんが、数が数だけに見応えは十分。
薄紫の混じったこの白色を眺めていると、春もいよいよ佳境を実感させられます。
ヨシ原の今
水辺のヨシ原にも春の雰囲気が漂い始めていました。
枯れ色一色の眺めに変化を与えていたのは、根元から立ち上がり始めた若緑。
こうなってから、緑色優勢の世界に逆転する迄にそれ程長くは掛かりません。
トホシクビボソハムシ
一足はやく緑色優勢の世界に変っているのが、岸辺の草むら。
緑の葉が繁れば、それを食べる昆虫・ハムシが出現するのが、自然界の道理。
今日はこのトホシクビボソハムシを数多く目撃しました。
今はまだそれ程でもありませんが、食跡だらけの葉を目にするのも間近か・・
キタテハ
春浅い頃から活動を始めていたキタテハ。今日も活発に飛び回っていました。
長い越冬生活を終えて迎えたこの春は、次世代に生をつなぐ繁殖の時期。
この個体はもうその大役を果たし終えたのでしょうか。傷んだ翅が気になります。
カモの群飛
春霞が掛かった空を水鳥が群れをなして飛んでいました。
暫く眺めていたら、遠くに飛び去るでもなく、この編隊のまま行ったり来たりでした。
そろそろ北へ旅立つ頃。とりあえずその予行演習をしている最中なのかも・・

※4/4に都内(多摩川河口付近)で撮影

今季初遭遇三つ2013/04/05 22:28

今季初遭遇三つ
二日続いた晴天も今日迄。今週末は春の嵐が吹き荒れる最悪の天候になりそうです。
急かされる気持ちで、いつもの観察地を歩きました。
結果的には、今季初遭遇の新顔に三つも出会えて満足感は大。
このまま明日にもと行きたいところなんですが・・
▲これまでルリシジミばかりだったシジミチョウの世界にもいよいよ新顔が登場です。
お尻に小さな突起を持つツバメシジミ。
カラスノエンドウの花での吸蜜もありましたが、こんな感じの日光浴が主体。
エンジンフル回転迄にはもう少し時間が必要な様です。
コアオハナムグリ
それなりに見応えのある甲虫・コアオハナムグリも今季初遭遇でした。
ハルジオン等の花に止まっての食事風景が常ですが、今日はスギナにちょこんと・・
こちらもまだ生まれたてで、体力充実を計っている様子でした。
アジアイトトンボの雌
同じくスギナの繁った場所で目撃したのが、アジアトンボの未成熟な雌。
オレンジの体色は今の時期限定。成熟するにつれて草色に変って行きます。
極細で存在感は今一つですが、トンボの季節の始まりを実感できる嬉しい遭遇でした。

※4/5に都内で撮影