多摩川河岸散策2013/05/04 20:49

多摩川河岸散策
久しぶりに多摩川河口近くの河岸を歩きました。
ここでの注目ポイントの一つ・水鳥の現状は寂しい限り。
冬鳥の多くは既に北へ飛び去ってしまった様で、川面は閑散としていました。
僅かに確認出来た冬鳥が、このコガモのつがい。
秋いち早く渡来し、春遅くに旅立つ種と言われています。のんびり屋なんですね。
河岸の現状
川面の寂しさとは大違い。川辺は伸び盛りの野草に埋め尽くされていました。
背高のギシギシ、白い花を付けたハマダイコン等が領域争いをしている感じ。
立ち入るのも躊躇する様な過密度でした。
ハマダイコンの鞘
ハマダイコンで目立っていたのが大きな膨らみを持つ鞘。
内包した種子を振りまいて、更にテリトリーを拡大しようと言う算段の様です。
川辺に多く繁殖するのは、水の流れによって運ばれた種子が発芽する為だとか。
逞しさに溢れる野草なんですね。
ベニシジミ
一面の緑の中、ベニシジミの斑紋が一際鮮やかに感じられました。
この川辺では最も多数派と言えるシジミチョウです。
ここは、幼虫の食草であるギシギシやスイバ等が生え放題の場所。
当然の結果と言える様です。
クロハネシロヒゲナガ
草むらの奥に目を移したら、こんな変な奴に出会えました。
身体の大きさとは明らかにアンバランスな触覚。蛾の一種クロハネシロヒゲナガです。
長い触覚はセンサーとしてよりも、飛翔時のツールとして利用しているみたい。
この触覚でバランスをとりながらふらふらと飛ぶ様子を確認出来ました。
クロハネシロヒゲナガ
長過ぎるので、休憩時のしまい方にも、ちょっと工夫が必要な様です。
くるっと巻いて脚でおさえて・・邪魔じゃないのかと余計な心配をしてしまいました。

※5/4に都内・多摩川河口付近で撮影