雨が降る前に2013/07/23 21:06

雨が降る前に
猛暑の後に襲って来たのはゲリラ的な豪雨。自然の猛威を思い知らされた午後でした。
怪しげな雲の接近を気にしながら、いつもの観察地を足早に歩きました。
雨の前の地面はからから。そこに潜んでいたのは荒れ地対応のクルマバッタモドキ。
ちょっと見には、判別不可能な程の見事なはまり具合でした。
アオバハゴロモ
地面からの照り返しのきつさに閉口して逃げ込んだ木陰。
そこで多く見かけたのがアオバハゴロモ。涼しげな色にほっと一息つきました。
この様に、草の茎や木の幹に張り付いて、汁を吸うのがこの虫の食事法です。
この画像には、綿屑みたいな幼虫も一匹写っています。
幼虫と成虫の姿の違いに驚くのは昆虫の世界では良くある事。これも結構凄い。
アオバハゴロモの幼虫
近くの木の幹では、綿屑から成虫に一歩近づいた個体を目にする事が出来ました。
お尻にまだ綿屑をまとっていますが、薄く緑色を帯びた体色に成虫の面影が・・
華麗なる変身まで、後もう一歩と思われます。
ハラビロカマキリの幼虫
一方、ゆっくりと成長中のカマキリ達の現状は?・・
お尻がやけに目立つこれはハラビロカマキリの幼虫です。
幼虫時代は、この様にお尻を跳ね上げるポーズをとるのが一般的。
相手への威嚇とも思えるのですが、この場面ではカメラに全然気づいていません。
何なんでしょうね。
オオカマキリ幼虫
ハラビロより先に生まれたオオカマキリの現状がこれ。
あともう一歩と言う所まで成長しました。
周囲の昆虫にとっては、既に脅威の存在になっている筈です。
ショウリョウバッタ
オオカマキリもでかいのですが、このショウリョウバッタの前では形無し。
まさに完熟の域に達した感じ。面構えもこの通り貫禄たっぷりです。
これで、他の昆虫を襲う肉食性だったらえらい事ですが、実態は完璧な草食性。
心優しきデカ物って言うところでしょうか。

※7/23に都内で撮影