今日の変な奴 ― 2014/06/01 19:57
そこで出会った変な奴がこれ。褐色タイプのナナフシモドキ成虫です。
画像右側がこの昆虫の前部。くいっと曲がっているのがお尻。
カメラの接近を感知して、精一杯の威嚇ポーズをとっているみたい。 これが頭部。よく見ればまん丸い目と二本の短い触覚も確認出来ます。
長い身体に対して、頭部の小ささはアンバランスもいいところ。
知能程度もそれなり・・なんて失礼な事を言ってはいけません。 カメラのしつこい接近に辟易して移動開始。
翅を持たないので、長い脚をえっちらおっちら動かしてゆっくり前進中。
枯れ枝にうまく擬態していた積もりだったのに、嫌な奴に見破られて残念!。 近くの葉っぱでは変な形の甲虫が繁殖行動中でした。
ゾウムシの一種・アイノカツオゾウムシ。
粉をふいた細長い身体が鰹節に似ているので付いた名前です。
毎年今の時機になるとヨモギの葉の上で度々確認出来ます。
※6/1に都内で撮影
今日の変な奴・パート2 ― 2014/06/02 20:23
昨日と同様強い陽射しを避け、木陰伝いに歩いた結果の遭遇レポートです。
まずは昨日も取り上げたナナフシモドキ。昨日のは褐色でしたが今日のは緑色。
褐色タイプに比べて擬態効果はこちらの方が数段上。うっかり見過ごす所でした。 これはカメラの接近を嫌って退散の図。
昆虫の殆どは飛んだり跳ねたりと素早い逃げ足が特徴なんですが、この種は例外。
不器用に身体を揺すりながら、超スローで逃走(と言うより逃歩)を行います。
見ていてじれったくなる位。でも絶滅しない所を見るとこれはこれでいいのかも。 今日の変な奴第二弾は超特大のカメムシ。太い木の幹に止まっていました。
その名はヨコヅナサシガメ(横綱刺亀)。
日本に生息するカメムシとしては最大種。黒光りする巨体は威圧感十分です。
※体長:2cm強 姿の威圧感だけでなく、このカメムシは実際に怖い。
この画像では頭部先端に細長い口吻が確認出来ますが、これがこの虫の武器。
これを他の昆虫の身体に突き刺して体液を吸ってしまうのが食事スタイルです。
人の場合も、うっかり触ると刺される事があり激痛が走るらしい。
いまの時期に多く出現する様なので要注意です。 変な奴第三弾は、妙に鮮やか、見方によっては毒々しい体色を持つハチ。
マテバシイの葉に止まっていたコマユバチの一種です。
所謂寄生蜂で、他の虫の幼虫に産卵しその体内で発育させる生態を持ちます。
成長したこのハチの幼虫は、最終的に宿主を食べてしまうと言うから恐ろしい。
※6/2に都内で撮影
梅雨入り間近の晴れ日に ― 2014/06/04 21:09
少し場違いな感じで見頃を迎えていたのは、雨が似合う花・ガクアジサイ。
蜜を求めてミツバチがやって来たのかなと思ったのですが、よく見れば別物。
背中の模様がミツバチにそっくりなヒメトラハナムグリでした。
今の時期、ハナムグリの仲間を多く見かけますが、この種は割と珍しい。 かんかん照りの草地で出会ったキタテハです。
私の周りを飛び回った後、一定距離離れた草の葉に止まって一休みの繰り返し。
どうも私に関心がある様な無い様な・・ やがて意を決した様に私の服に止まりました。試しに指を差し伸べた結果がこれ。
私に関心を持った理由は、吹き出す汗を吸う事によるミネラル補給だったみたい。
さっそく口吻を伸ばして吸い始めました。 翅をゆったり開いてリラックス。”おいしいね” って満足した模様。
驚かしちゃいけないので息を潜めて静止。炎天下じっとしているのはきつかった。
でもお近づきになれてラッキー。
なお口吻を刺す訳ではないので、こうされても痛くも痒くもありません。
※6/4に都内で撮影
梅雨入りの日に ― 2014/06/05 21:28
昆虫達にとって、この先長く続く雨の日々はどんな影響を与えるのでしょうか。
元気に活動出来る晴天日に比べれば、行動に制約を受ける事は間違いありません。
これは水草に止まっていたナミテントウ。細長い葉の上を行ったり来たり。
身体に付いた雨滴を振り払おうとしている様にも見えました。
”本当に嫌な天気だねぁ” そんな声が聞こえて来そう。 同じ水辺で見たナミアゲハ。不安定なポーズで水草に掴まり固まっていました。
もっと雨を避けられる場所に移動すればいいと思うのですが・・
身体が冷えてしまって無理なのかも。 普段はせわしなく飛び回るキマダラセセリも水草の上でじーっと・・
昆虫達の元気な姿を目にするのは、梅雨晴れの日迄待たなくてはいけない様です。
でも予報としては、暫くは・・
※6/5に都内で撮影
律儀な雨に ― 2014/06/06 23:01
昨日、今日と連続で典型的な梅雨空がひろがりました。雨脚も結構強い。
その雨を受け、生き生きしていたのはアジサイ。やはり雨が似合います。 雨に打たれて樹々の緑がより一層濃さを増した気がします。
その色を映す池の水面。のんびり横切っていったのはカルガモでした。
水鳥だから雨に濡れたってへっちゃらさ。 雨の季節は樹々の生育にとって欠かせないもの。
そしてその副産物にとっても、絶好の生育条件を与えている様です。
太い木の幹で目にしたこれも雨の恵みを受け誕生したらしい。
キクラゲ?。でもキノコ類は外見だけじゃ判らないのでノータッチ。
※6/6と6/5に都内で撮影