静寂の世界で ― 2014/06/08 20:46
その雰囲気を象徴する生き物がカタツムリ。サクラの葉の上をゆったり移動中。
雨の季節の定番とも言える存在です。この先色々な場所で出会う事になります。 静寂感漂う自然はさしたる動きも無く平穏・・とは言えず結構ハードなシーンも。
弱肉強食の掟はしっかり発動中です。
今日多く目にしたのがオオカマキリ幼虫の捕食シーン。
この幼虫が手にしているのは小さなアブラムシ。この後かぶりと・・ 中には同じカマキリ幼虫を共食いするものも・・
それはないだろうって言いたくなりますが、彼らの世界では当たり前の事か。
夥しい数が誕生した幼虫ですが、無事成長する事の困難さを実感しました。 時期的にオオカマキリに遅れをとりましたが、ハラビロカマキリ幼虫も登場です。
名ハンター両雄が顔を揃えた草地。
他の昆虫達にとっては、気の休まらない日々がいよいよ始まりました。
※6/8に都内で撮影
一足飛びに ― 2014/06/09 21:35
抜け殻との寸法差に注目。小さな殻に良く収まっていたもんだなぁと・・
昆虫の成長の一足飛びぶりにはいつも驚かされます。 窮屈な殻から完全に抜けきりました。お尻には立派な産卵管が備わっています。
梅雨のその先に訪れる真夏への準備は万全。
あとは最良の伴侶に巡り会えるかですね。 草地を活発に飛び回っていたのはキマダラセセリ。
他のセセリチョウに比べると、出現時期がかなり限定される様に思えます。
今の内にと、ヒメジョオンでの吸蜜シーンを一枚。 この蝶の見所は、稲妻を思わせる表翅の斑紋。
”私って翅を開くと凄いのよ” って言う感じ。
※6/9に都内で撮影
梅雨晴れの日に ― 2014/06/10 21:10
水分を多く含んだ泥地では、蝶達が真夏に見せる定番行為を多く目にしました。
口吻を泥面に伸ばしての吸水。失ったミネラル分を補給する為の行動です。
このアオスジアゲハも活発な動きをする蝶。何度も降り立っていました。 強い陽射しを苦にせず、クズの葉の上で身構えていたのはハラビロカマキリ幼虫。
誕生後間もないと思えるのですが、ファイティングポーズは既に一丁前。
後はいかに巧く鎌を振りかざして獲物をキャッチ出来るかですね。 ちょっとからかい気分で前に廻り込んでみました。
その結果がこの表情。きつい目つきで睨まれてしまいました。
”邪魔なおっさんやなぁ” 陽射しを避け逃げこんが木陰で目にしたのはアカボシゴマダラの幼虫。
止まっているのは食草でもあるエノキの葉です。
いわば、ゆりかご兼育児食って言う訳。早く大きくなろうと盛大に食います。 しかし全ての幼虫が無事羽化までたどり着ける訳ではありません。
同じエノキの木の別の葉で目にした光景がこれ。
脱皮殻ではなくて、何らかの外敵に襲われて命を落とした幼虫と思われます。
人為的放蝶で数を増した蝶らしく、私的には好感を持てない蝶ですが、これは悲しい。
※6/10に都内で撮影
いよいよ本腰 ― 2014/06/11 21:37
梅雨前線がいよいよ本腰を入れ始めた様です。
梅雨の雨は穏やかに降るのが通例。でも今年はかなり過激。この先が気掛かりです。 暗い気持ちを元気づけてくれる花と言えばやはりこれ。
道ばたのアジサイが見頃を迎えていました。
この花がもしなかったら、梅雨時はどんなに寂しい物になってしまうのか・・
自然の絶妙な采配を感じます。 梅雨時の彩りはアジサイだけじゃないよって言う事で、この花も今が見頃です。
ビヨウヤナギ(美容柳)。ヤナギとは言えその仲間ではなくオトギリソウ科の花。
暗い木立の中ではこの黄色が一際鮮やかに感じられました。 降ったり止んだりの雨。こんな日は昆虫達の活動もさっぱり。
そんな中比較的多く見かけたのがこのガガンボ。
これを目にする度に、やる気あるのかって言いたくなる様な活気のない虫。
こういうのに限って、雨が降ってもへっちゃらさって言うところが面白い。
※6/11に都内で撮影