子育てにてんてこまい2014/07/06 20:00

子育てにてんてこまい
6/25のブログに掲載したセグロアシナガバチの巣。その後の様子を確認しました。
今日も巣に止まるハチの姿が・・よく見ると口に何かをくわえています。
イモムシを捕らえ、団子状に丸めて幼虫に与えるのが、このハチの育児法とか。
今日はまさしくその場面に遭遇出来たと言う訳。
セグロアシナガバチの給餌
丹精込めた肉団子が完成した様です。
巣の中に顔を突っ込んで、幼虫たちに分け与え始めました。
巣穴の数が多いので、その中に潜む幼虫に均等に食べさせるのは結構大変そう。
母蜂にとっては、子育てにてんてこまいの日々が続いている様です。
サトクダマキモドキの幼虫
母蜂の手厚い加護のもと、巣穴の中で過ごす幼虫達は昆虫の中では特殊例かも。
多くの種は、卵から孵った時点で孤立無援。無事成長するのは自分の力だけが頼り。
例えばこのサトクダマキモドキの幼虫も然り。
葉っぱの上でのんびりしている様に見えても、周りには外敵の数極めて多し。
頑張ってはやく大きくなれよと声を掛けたい気分に・・

※7/6に都内で撮影

木の幹に注目2014/07/07 20:32

木の幹に注目
昆虫を見つける上での要注目ポイントのひとつが太い木の幹。
幹からしみ出す樹液を求めて、甲虫や蝶など多くの昆虫が集まって来ます。
これはタブノキの幹に止まるカナブン。幹に張り付いて樹液を漁っていました。
気になるのは、この日目にしたのがこの一匹だけだった事。
今季は樹液の出が今一つの様です。閑古鳥の鳴く樹液酒場はいかにも寂しい。
ナナフシモドキ
こちらは太いサクラの幹。張り付いていたのは大形のナナフシモドキでした。
さてここに張り付いている理由は、カナブン同様に樹液狙い?。
否、この虫の食べ物は植物の葉っぱの筈なので、単なる暇つぶしと思われます。
擬態の名手とは言え、湿気たっぷりの幹の色との対比で結構目立っていました。
獲物探しに虎視眈々の野鳥達が周囲に多数。見つからなければいいけれど・・

※7/7と7/6に都内で撮影

母心でブルブル2014/07/08 20:06

母心でブルブル
ここのところ、昆虫観察の定例観察ポイントにしているセグロアシナガバチの巣。
今日も立ち寄ってみました。いつもの様に巣の外側に止まる母蜂の姿が・・
そしてこの後、予期せぬ行動を目にする事になりました。
夏の陽射しを浴びて金色に光る翅にご注目を・・
巣穴に涼風を送る
これがその後に目にした光景。翅を激しく震わせ始めました。
カメラの高速シャッターでもブレブレになる程の激しい羽ばたきです。
翅を震わせても飛び上がる気配はなく、身体はじーっと固定したまま。
私が導きだした推測は、巣穴の中にいる幼虫に涼しい風を送っているんだ。
違う巣穴でもブルブル
その推測を裏付ける様に、違う巣穴の前でもブルブルを開始。
風通しの良くない巣穴、真昼の熱気は幼虫の命に危険を及ぼすのかも・・
セグロアシナガバチ、翅をブルブル
この巣穴の前では、更に高速回転に・・
母親の目で見て、この子はかなりへばってるなと判断したのかも。
子の健康を気遣う母親の気持ちがストレートに現れている光景に感動。
怖さの印象ばかりが先に浮かぶ昆虫だけど、見直しました。
とは言え、敢えてお近づきになりたくはないけれど・・

※7/8に都内で撮影

擬態でがんばる2014/07/10 21:17

擬態でがんばる
草地で出会った結構ド派手な昆虫。今がデビューの時期らしく何匹も目にしました。
その名はオオモモブトスカシバ。空中停止のホバリング飛翔をする蛾の一種です。
ド派手な体色はおそらく凶暴なハチへの擬態。確かに一瞬ひやりとさせられます。
オオモモブトスカシバ
でもちょっとオーバーデコレーションの様に思えます。
横から見ても判る様に全身毛むくじゃら。こんなに毛だらけのハチはいませんね。
ヨツスジトラカミキリ
ハチに擬態して身を護ろうとする昆虫はこの他にも沢山。
ヨツスジトラカミキリもその一つ。ずばりハチに激似の体色で勝負って言う感じ。
確かにちょっと見には、胴長のアシナガバチと見間違えられそうです。
素性を知っている私としては、全然怖がらずに近寄りましたが・・
コカマキリ幼虫
ハチへの擬態関連ではないのですが今季初遭遇をもう一つ。コカマキリの幼虫。
渋い褐色系の体色のせいか、身体の小ささの割には凄みを感じさせる幼虫です。
成長しても、オオカマキリやハラビロカマキリに比べるとずーっと小柄。
でも幼虫の時期には体格的な有意差はありません。闘争ポーズもばっちり。

※7/10に都内で撮影

高気圧優勢2014/07/11 22:04

高気圧優勢
台風一過の青空。高気圧優勢を象徴する雲のパターンが描かれていました。
梅雨もこれにて完結かとも思えるけど、予報的にはまだまだらしい。
チョウトンボきらり
気温は既に真夏並み。水辺のトンボも暑さ対策のポーズを見せていました。
例えばこのチョウトンボ。陽光の直射を避ける為のお尻上げポーズで静止中。
強い陽射しを受け、翅の輝きも一際魅惑的に感じられました。
ショウジョウトンボのオス
お尻上げは俺の得意技だよって言う感じなのが、ショウジョウトンボのオス。
でもこの尻上げ角度はピーク時に比べればまだまだ。
この程度の暑さは、真夏を生きるトンボにとっては甘っちょろいのかも・・
樹液スポットにて
気温の上昇を受け、樹々からの樹液の噴出も回復傾向にある様です。
タブノキの樹液スポットで飲酒中だったのはカナブンとシロテンハナムグリ。
一見仲良く分け合っている様に見えますが、それはほんの束の間の事。
この後、カナブンの頭突きを食らってシロテンはすごすごと退散しました。
やはり身体の大きさの差はいかんともしがたい様です。

※7/11に都内で撮影