木の葉色づく頃に2014/10/01 20:07

木の葉色づく頃に
夏の名残を多く残していた9月が去り、いよいよ秋本番の10月に・・
秋本番を告げる物と言えば何と言っても樹々の紅葉です。
今日は、地味ですがハナミズキの葉の色づきを確認出来ました。
サクラの落ち葉
地表にはサクラの葉が何枚も散り落ちていました。
風変わりな模様に彩られたものも多数。
若葉の頃から今に至る迄、樹上にあった日々の履歴が刻印されている様です。
きれいな塗り分け
林床に生えた幼木の葉が、ちょっと風変わりな色づきを見せていました。
中央の葉脈を境にして半分だけが、白く変色しています。きれいな塗り分けです。
梅雨時のハンゲショウの葉も部分的に白化しますが、これも同じ原理?・・
あるいは何らかの病気でしょうか。

※10/1に都内で撮影

旬の花に止まるのは・・2014/10/02 21:20

旬の花に止まるのは・・
今の時期、蝶達に人気抜群の花と言えばキクイモが筆頭格でしょうか。
今日吸蜜に訪れていたのはモンキチョウ。
傷みの見られない翅から見て誕生後間もない個体と思われます。
この先、様々な秋の花に止まる姿を目に出来そうです。
ハナグモ待機中
人気抜群の花に目を向けると、必ずと言っていい程こんな光景に出くわします。
獲物を待ち受け中のハナグモ。”さぁ、いつでもいらっしゃい” って言う感じ。
蜜に夢中の昆虫にとっては、植物に上手に紛れるこの姿は殆ど意識外かも。
絶対的な自信を持って踏ん張っていました。
ツユクサの花
秋限定ではないけれど、ツユクサの花も今の草むらに欠かせない彩りです。
ここのところの愚図ついた空模様を受け、一気に花盛りとなっています。
小さな花には小さな昆虫が似合う。ホソヒラタアブは正に適役って言う感じ。
アトモンサビカミキリ
セイタカアワダチソウで見たこれは適役とは言えない感じ。
超ミニサイズのカミキリムシ・アトモンサビカミキリです。
クワやネムノキ等の木に集まる習性を持つそうですが、今日は何故か草の上。
近くの木から転げ落ちでもしたのでしょうか。もそもそ動いていました。

※10/2に都内で撮影

爽やかな空ひろがる2014/10/03 21:20

爽やかな空ひろがる
いよいよ秋本番だなぁを実感させる空がひろがった日。
様々な形の雲が入れ替わり立ち替わり現れて見飽きる事がありません。
高い雲
爽やかな空に爽やかな空気。こんな日が長く続いてくれればいいのですが・・
近づきつつある大形台風の進路が大いに気掛かりです。
ナナホシテントウ
人が心地よさを感じる時期になると、決まって姿を現すのが各種テントウムシ。
猛暑の頃はさっぱりでしたが、ここに来て頻繁に目にする様になりました。
草の緑に映えるワンポイントマーク。秋の草の害虫駆除にいま大忙しです。
(ナナホシテントウ)
つるの先っぽ
実りの秋を迎え、つる性植物の繁茂がますます盛んです。
その先っぽに注目してみると・・まだまだ伸びしろ十分って言う感じですね。
さて次はどこに絡み付こうかな・・

※10/3に都内で撮影

冬越しの為に2014/10/04 21:58

冬越しの為に
昆虫の多くは卵の形で厳しい冬を乗り越えて行きます。
これからの時期は、産み落とされた卵を見つけるのも自然観察の楽しみとなります。
これは産卵真っ最中のシーン。親虫はミナミアオカメムシ(推定)でした。
整列した卵
産卵を終え、親虫が立ち去った後はこの通り。卵の総数は74個。
カメムシの多くがこの様に多数の卵を産みつける事は知っていましたが、改めて感心。
整列した卵の配置に親虫の几帳面な性格が表れている様に感じました。
ハラビロカマキリの卵鞘
一方カマキリは、卵鞘というパッケージに次世代の命を包んで越冬させる作戦です。
今日は真新しいハラビロカマキリの卵鞘を目にしました。
このカマキリは樹上性。木の枝等に産みつけるケースが多い様です。
今日見たこれもその通り。小枝を抱き込む様にしっかり固定されていました。
ハラビロカマキリのメス
これがハラビロカマキリ・メスです。
今の時期、この様にお腹がぱんぱんに膨れた個体を多く目にします。
それぞれが、最適な産卵場所探しに、知恵を絞る時期に入った様です。

※10/4に都内で撮影(ハラビロカマキリのメスのみ10/2に撮影)

まず状況確認2014/10/05 21:54

まず状況確認
マクロレンズでの昆虫撮影では、得てして物の見方が近視眼的になりがちです。
この画像でも背中の茶色いオオカマキリに焦点を合わせて一枚。
でも、帰宅後PC画面で確認したら、前方やや右に緑色の同種個体が写っていました。
茶色のオスが緑色のメスに、求愛モーションをかけようか思案中の一コマだった訳。
撮影時にそれが判っていたら、事の成り行きを更に追ってみたんだけど・・
レンズに頼らず、肉眼でまず状況確認。これが何より大切と感じた一枚でした。
ツユムシ
しかし、まずは状況確認と言っても、相手は環境に巧みに融け込む擬態の名手。
例えばこれ。セイタカアワダチソウに止まるツユムシです。
虫自体は大きめなんですが、色合い的には草の緑とほぼ同一。
動きの緩慢な昆虫なので、余計に発見が難しい。
首尾よく見つけた時の ”やったね” 感覚が撮影の醍醐味でもあるんですが・・
ウラギンシジミのオス
枯葉に止まっていたウラギンシジミのオス。
これ位鮮やかな色で周囲から浮き上がっていると、見つけるのは簡単です。
でもこう言う派手なのに限って逃げ足が速い。この撮影の直後、飛び去りました。
中々思う様には行きません。

※本日撮影の画像ではありません(10/4に都内で撮影)