見納めの空の下2014/11/07 21:01

見納めの空の下
晴れマークが全然見当たらない明日以降4日間の天気予報。
爽やかな秋の空気の中、自然観察散歩を楽しめる時期なのに、何とも惜しい。
暫くの間の見納めと言う事で今日昼過ぎの空を一枚。
多少の雲は掛かるものの、陽射しを長く遮り続ける事はありませんでした。
エノキの葉の色づき
その光を受け、エノキの葉が黄色く輝いていました。
やがて枯れ色に変わり地上へ・・
アカボシゴマダラ等の蝶を惹き付けたこの樹も、冬姿への変身が間近な様です。
ムラサキツバメの日光浴
そのエノキの葉に止まるやいなや、即翅全開ポーズをとっていたのはムラサキツバメ。
気温が低下が続く今の時期、蝶達にとって晴れ日の日光浴は優先事項の様です。
それぞれの個性的な斑紋を楽しむには絶好のチャンス!。
しかし時節柄、エージングにより斑紋の明瞭さを失った個体が多いのが残念。
ハラビロカマキリのメス
ハラビロカマキリ・メスも、クズの葉の上で日向ぼっこに専念中でした。
くたーっとしたこのポーズ。産卵に追われる日々の疲れを象徴している様にも・・
ジョウロウグモの網
全然嬉しくない獲物・落ち葉が掛かった網で戦意喪失気味だったのがジョウロウグモ。
昆虫の数が減った今、ぼろぼろに壊れた網を修復する気力も失せてしまったらしい。
これも又、毎年目にする、秋の終わりを象徴する光景です。

※11/7に都内で撮影

晩秋の草むらで2014/11/08 19:57

晩秋の草むらで
ヒマワリ似の黄色い花で草むらを彩ったキクイモですが、今やこんな状態に・・
立ち枯れって言う言葉が正にぴったりの終末期の姿を見せています。
咲いた花が鮮やかだっただけに、この姿は余計に侘しく感じられます。
セイタカアワダチソウとナナホシテントウ
キクイモの後を受け、草むらを明るく彩ったセイタカアワダチソウも終末期近く。
密集する花の重さに耐えきれず、首をうな垂れて倒れ掛かった物を多く目にします。
その一つに止まっていたのがナナホシテントウ。
枯れかかったこの状態でも、寄生するアブラムシの数は減らないみたい。
植物の宿敵駆除のエキスパートとして実力を発揮中でした。
シロテンハナムグリ
セイタカアワダチソウの名前の ”泡立ち” は花の後に生成される白い泡状の綿毛。
今年もそれを目にする時期になって来ました。
その先端で見たシロテンハナムグリです。どうやら綿毛を食べているらしい。
この甲虫の好物は、様々な木が噴出する樹液。その季節もとうに過ぎ去りました。
今は食べられる物なら何でもの時期の様です。
余り美味しそうじゃないけれど・・

※本日撮影の画像ではありません(11/7に都内で撮影)

迫り来る冬2014/11/09 22:05

迫り来る冬
紅色に染まったハナミズキの葉。その数も残り少なくなりました。
そして目に付く様になったのが、タマネギをミニチュア化したみたいな花芽。
これがぱかんと割れて赤い花が顔を覗かせるのは、来年の5月頃。
長い長い眠りの日々の始まりです。
散るサクラの葉
春の花、夏の緑、秋の紅葉、それぞれの季節に違う魅力を見せてくれるサクラ。
ただ一つだけ残念に思える季節が、迫り来る冬。
葉を散らし尽くした冬姿は、冬の厳しさを象徴している様で、実に寂しい。
今日は風もないのに散ち落ちる葉の数極めて多し。目にしたくない光景も目前です。
グロッキーなアシナガバチ
すっきりしない空の下、昆虫達の活動も停滞気味でした。
クズの葉の上でへたりこんでいたのはアシナガバチの一種。
”ほんと、疲れたなぁ” って言う感じでぐったりしていました。
巣作りや幼虫への餌運び等、これ迄の重労働の疲れがどっと出る頃なんでしょうか。
普段は刺されるんじゃないかと思い、余り近づけないのですが、今日は余裕で接近。
しかしこのハチのキャラクターから言って、やはりこの姿はないなぁと・・

※11/9に都内で撮影

秋の風情をもう少し2014/11/10 21:44

秋の風情をもう少し
黄色に染まるクヌギの葉。
赤く染まる葉の様な鮮やかさはありませんが、深まる秋を感じさせる趣のある色。
この木の下にいると、気持ちがほっと和みます。
アキアカネ・オス
ハコネウツギの葉も黄色く染まり始めていました。
その枝先に止まっていたのは、アキアカネのオス。
曇りや雨の日はさっぱりですが、陽射しが戻れば、それなりの数を確認出来ます。
一体どこに隠れていたのやら・・
ナンテンの実
正月の飾り物に利用される事から、冬のイメージが強いナンテンの実。
今日はほぼ完成品と言える赤い実を目にしました。
立冬も過ぎ、季節は既に冬と言う事で間違いないのでしょうが、まだ食い足りない。
今日の様な晴天の下、秋の風情をもう少し楽しみたい気持ちです。

※11/10に都内で撮影

晩秋の色様々2014/11/12 20:41

晩秋の色様々
戻った晩秋の陽射しを受け、色づいた公園樹の葉が鮮やかに浮かび上がっていました。
この先も多くの樹が、順々に様々な彩りで目を楽しませてくれる筈です。
晴れ日が少しでも長く続く事を望みたい気持ち。
落ち葉に感じる晩秋
樹上での鮮やかさとは裏腹。地表に落ちた葉は枯れ色への変貌を急速に進めます。
雨の名残を宿すその姿は、晩秋の寂しさを象徴している様に感じました。
そろそろ店じまい
紅葉の樹間ではまだ多くの蜘蛛の網を目にします。
そのどれを見ても、多くの昆虫が飛び交った頃の活気を感じる事が出来ません。
掛かっているのは、木の葉や小さな木片ばかり。
獲物が来なければ商売になりません。そろそろ店じまいの時が迫った様です。

※11/12に都内で撮影