一斉に花開く ― 2015/03/14 21:08
目で見る啓蟄 ― 2015/03/15 20:56
陽射しに輝く真新しい翅からみて、誕生後間もない個体と推測されます。
地面に降りた後とった行動は、口吻を泥に差し込んでの吸水。
蝶の多くが行うミネラル分の補給と思われます。
まだ寒さの戻りもある今の時期。しっかりとした体力作りが重要命題の様です。 冬ごもりの虫達がうごめき出す頃を表す二十四節気の一つ・啓蟄(けいちつ)。
暦上は3月6日がその日でしたが、不順な天候もあり実態の遅れを感じていました。
それから9日過ぎた今日、ようやくその季節感を目で体験する事が出来ました。
常緑樹の繁みで多く見かけたのが、このツマグロオオヨコバイ。
成虫で越冬する種なんですが、今日の暖かさに誘われてうごめき出したみたい。 同じく成虫で越冬するナナホシテントウ。
大分前から度々目にしていましたが、今日は動きの活発さが桁違い。
若草の細い葉の上だってスイスイ。逆さまになっての歩行もへっちゃらさ・・
まさに目で見る啓蟄でした。 しかし全てのナナホシテントウが、啓蟄モードへ突入した訳ではない様です。
落ち葉の布団から起き出せず、固まっているものもいました。
どこの世界にも、寝坊助はいるものですね。
※3/15に都内で撮影
希望に満ちた ― 2015/03/16 20:35
一気に20度超え ― 2015/03/17 20:20
空もすっかり春色に・・依然冬姿のままの木が、ちょっとミスマッチ。 そんな空の下、水辺の自然にも明らかな変化が・・
枯れた水草の栄養分をたっぷり蓄えた水の中、藻の繁殖が旺盛に進んでいました。
その間を縫って泳ぐのは、春の水辺の主役達、オタマにメダカに・・
定番の顔ぶれが揃って大賑わい。 草地に目を移せば、今日の暖かさを受け、元気百倍って言う感じの越冬者の姿が・・
とは言え、まだ枯れ草が主体の草地では、一体どこにいるの?・・なんですが。 翅を開いて日向ぼっこを楽しんでいたのは、成虫で越冬する蝶・キタテハでした。
緑の中ではかなり目立つ豹柄も、枯れ色に紛れると、途端に存在感が薄れます。
枯野に身を隠して、冬の寒さに耐えて来た日々ともそろそろお別れ。
この蝶にとって、待ちに待った恋の季節が目前です。
※3/17に都内で撮影
待ち焦がれた開花 ― 2015/03/18 21:11
小粒の花が枝にびっしり。満開となれば、名前の通り、雪と見紛う白さに染まる筈。 春の昆虫達にとっては、待ち焦がれた開花の様です。
蜜を求めるハチ達にとっても勿論。大小取り混ぜて多数が吸蜜に訪れていました。
花の数が多いので、蜜を吸い放題。”こたえられないなぁ” って言う感じ。 ”Youは何しにこの花へ?”って質問したくなる昆虫も・・
黒光りする背中を見せて花に止まっていた甲虫(推定:ルリマルノミハムシ)。
この状態のままじーっと動きません。
よく見ると手前の花びらが欠けています。かじったのかも・・そして昼寝へ・・
もしそうだとすると、花にとっては全然嬉しくない訪問客でしょうね。 花に惹かれて集まる昆虫が多ければ、それを狙う者が現れるのが道理。
超ミニサイズの蜘蛛が、さっそく網を張って営業を始めていました。
でも網の形が、かなりデタラメ。
営業開始早々の新米で、まだ網張りに慣れていないのかも・・
まぁ、春先はこんなものかもね・・
※本日撮影の画像ではありません(3/17に都内で撮影)