やっぱり変な花2015/04/04 22:08

やっぱり変な花
春先に咲く野の花の中で、ちょっと異色の存在がキランソウの花。
地面すれすれに拡がる葉っぱに密着して、風変わりな形の花を咲かせます。
花も面白いけど、更に面白いのがこの草の別名:ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)。
春の野の雰囲気にふさわしくない、おどろおどろしい響きを持つ名前です。
地面すれすれに拡がる
別名の由来は、多分この繁茂の仕方にあると思われます。
この様に、地表に密着して広く葉を繁らせる姿を、地獄の釜の蓋になぞらえたらしい。
その場合、全く違う二つ意味に解釈できるところが面白い。
一つは、地獄に落ちた者が幾ら悔い改め様とも、二度と脱出できない様にする蓋。
もう一つは、地獄に落ちることを防ぐ、心優しい善意の蓋。
地獄へいらっしゃい
諸説ある様ですが、ヒントはこの草の持つ薬効にある様に思えます。
鎮咳、去痰、解熱、健胃、下痢止め等の民間薬として昔から重用されてきた様です。
病の為に命を落とす事を防いでくれる有難い草って言うのが自然な流れでしょうか。
でも好きこのんで病気になる訳じゃないのに、何故地獄へって?疑問は残りますが。
それにしてもこの花の形、”さぁ、地獄へいらっしゃい” って誘っている様にも・・
やっぱり変な花だなぁ。

※4/4に都内で撮影

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