硬い奴続々2015/04/25 21:07

硬い奴続々
ここに来て一気に数を増やしているのが、小形甲虫・ハナムグリの仲間たち。
その名の通り、花に潜り込んで、花芯などをムシャムシャ食べまくっています。
ハルジオンにいたこれなんて、花弁の破片を背中に乗っけてモソモソ。
”あぁ、食った食った” って言う感じ。
綺麗に咲いた野の花にとっては、何とも乱暴な困り者の登場でしょうか。
(コアオハナムグリ)
コアオハナムグリ泥だらけ
この様に、背中に泥を塗りたくった様な個体も度々目にします。
これは越冬明け後間もない事の証し。
土の中に潜って長い冬を過ごして来た事の痕跡です。
冬の間、何も食べていないからお腹がペコペコ。
さぁ、気合を入れて食べまくるぞ・・
クヌギの樹液スポットで
この甲虫は花だけでなく、樹木が幹から出す樹液も大好物。
それを物語る様に、クヌギの木の樹液スポットに2匹がやって来ていました。
樹々が樹液を盛んに噴出させるのは、まだ先の事。
その頃には、他の甲虫やスズメバチ等との樹液争奪戦が繰り広げられます。
ヒラタハナムグリ
今日はさらに小さなハナムグリにも出会えました。
体長約5ミリ程のヒラタハナムグリ。
小さいながら、黒っぽい体色と背中のゴツゴツ感で、結構凄みがあります。
この先も、カナブンやアオドウガネ等、様々な硬い奴との出会いが続いていきます。

※4/25に都内で撮影

丁度いい具合2015/04/26 20:49

丁度いい具合
休日に最適な好天。天気の変化サイクルが丁度いい具合に回り始めた感じです。
鮮やかな若緑が穏やかな陽射しを浴びて輝いていました。
その風景にぴたり嵌っていたのは、補虫網を持つ少年。
自慢の腕を発揮する時がいよいよやって来ました。
水辺の風景
水辺の風景も大きく様変わり。
上と下を若緑に挟まれて、冬の名残・枯れた水草もすごく肩身が狭そう。
これらが全て倒れ去って、一面の緑に・・
その上を各種トンボたちが忙しく飛び交う日々も間近です。
アオスジアゲハの吸蜜
若緑に負けない位の鮮やかさを見せていたのが、アオスジアゲハの青緑の斑紋。
激しく羽ばたきながら、ハルジオンの花での吸蜜を繰り返していました。
これだけ目立つと狙われ易いかも。補虫網には要注意!。
でも、カメラサービスはよろしくね・・

※4/26に都内で撮影

ドジだねぇ2015/04/27 19:56

ドジだねぇ
昆虫の季節の本格スタートに伴って、各種蜘蛛の姿を見かける事が多くなりました。
ジョロウグモやナガコガネグモ等の大形種の登場はまだで、今の主流は小形種。
中でも、葉っぱに飛来するハエ等を捕らえるハエトリグモの仲間の数が多い。
これはマミジロハエトリ。体長7ミリ位の小さな蜘蛛です。
マミジロハエトリ
あっち見たりこっち向いたり、獲物の到来を今や遅しと待ち受けている感じ。
視線をこちらに
ハエトリグモの仲間に共通するのは、この顔つきの面白さ。
これを可愛いと表現する人も多い様です。
さてこのハエトリ、鋭い視線をこちらに向けていますが、次にとった行動は?・・
なんと、カメラに向かってハイジャンプ!・・飛びかかって来ました。
レンズ前球に映った自分の姿を見て、獲物と勘違いしたみたい。ドジだねぇ・・

※4/27に都内で撮影

夏の賑わいが・・2015/04/29 20:28

夏の賑わいが・・
穏やかな青空に恵まれた休日。観察地の池の上で大形のトンボを目撃しました。
私にとっては今季初遭遇のギンヤンマ。
ほぼ同じコースを巡って縄張りを主張するパトロール飛翔を繰り返していました。
見応えのある大形トンボの登場で、水辺にもいよいいよ夏の賑わいがスタートです。
コアオハナムグリ
草むら散策の途中で、ブーンと言う羽音を耳元近くで聞くと、一瞬ドキッとします。
攻撃性のあるハチを連想してしまうのですが、その正体は殆どの場合、甲虫の羽音。
例えば、このコアオハナムグリも、体は小さいながら、結構派手な羽音をたてます。
今季は例年になく、多くを目にしますので、ドキッとすることも度々。
早く慣れないとね・・
クヌギの樹液スポット大賑い
4/25の記事で紹介したクヌギの樹液スポットの今日の様子です。
先日は2匹だけだったのですが、今日はこの通り来客数多数。
樹液を出す木はまだ少数なだけに、一躍ここが人気スポットとなった様です。
今日はコアオハナムグリだけでしたが、やがて他の樹液大好き昆虫もここに気づく筈。
近々、派手な樹液争奪戦を目に出来そうです。

※4/29に都内で撮影
現在ほぼ常用中の機材:OLYMPUS OM-D E-M1/M.ZUIKO D 60mm MACRO

今の色2015/04/30 21:55

今の色
鮮やか過ぎる感じのツツジの紅色、そしてこれ又鮮やか過ぎる位の若葉の緑。
今の時期の空気感にフィットする色を、至る所で目にする事が出来ます。
それを演出するのは、夏型に移行中のちょっと強めの陽射し。
この晴天が長く継続する事をを強く望みたい気持ちです。
キリギリスの幼虫
草地の若緑も目に鮮やか。
やがて、濃さを増して鬱陶しい感じになってしまいますので、楽しむなら今の内。
そんな草地のもう一つの楽しみは、そこに住む幼い生命との出会いです。
ヨモギの繁みにいたのは、キリギリスの若齢幼虫。
自分の体色と周囲の緑が適合しており、ここにいれば安全と判っているらしい。
リラックスポーズで前脚をクリーニング中でした。
ヤブキリの幼虫
ツツジの花にいたヤブキリ幼虫も、くたーっとしたリラックスポーズ。
でも、この組み合わせは補色関係に近く、目立ち過ぎです。
警戒心無さ過ぎだと思うのですが・・
この手の派手なベッドが好きなのかも・・

※4/30に都内で撮影