雨を苦にせず・・2015/06/09 20:35

雨を苦にせず・・
いよいよ梅雨入り。
夏に向かって成長する植物に、大いなる水の恵みをもたらす日々の訪れです。
さてそこに住む生き物にとっても梅雨は喜ばしいものかと言うと、その点は?。
例えば蜘蛛達にとっては、歓迎出来ない気象現象として受け取られている筈。
雨の日には、飛来して網にかかる昆虫もさっぱり。
念入りに作った網も、雨粒だらけのまま放置されているものが多い。
セマダラコガネ
雨をそれほど苦にしないのは、硬いレインジャケットをまとった甲虫達でしょうか。
この時期になると、様々な新顔が姿を現して、賑わいを増します。
このセマダラコガネもそのひとつ。
小粒ですが、中々凝ったパターンを背中にしょっています。
トホシテントウ
随分丸まっこいナナホシテントウだなと思えますが、これは全然別物。
カラスウリ等を食害するトホシテントウ。テントウムシの中では珍しい悪者です。
植物の敵・アブラムシ等を退治するナナホシに似せて、”善人” ぶってるらしい。
キバラルリクビボソハムシ
降り出した雨を物ともせず、葉の上で繁殖行動を繰り広げるカップルもいます。
雨をはじき飛ばしそうなメタリックな質感を持つキバラルリクビボソハムシ。
この甲虫の食草は、梅雨時に草地で旺盛な繁茂ぶりを見せるツユクサ。
まさに、旬の草に旬の甲虫って言う組みわせです。

※6/9に都内で撮影
※今日の画像は、全て防水コンパクト機(OLYMPUS TG-4)で撮影しました。
この先、雨の日の昆虫接写には、結構活用できそうです。