ゴミに非ず2015/09/01 21:44

ゴミに非ず
ドングリもそろそろ色づいたかなと思って近づいたマテバシイの木。
その葉の一枚にゴミらしき物が引っかかっていました。
枯葉の破片かなとも思えたのですが、何となくピンときて、更に接近して見たら・・
シャチホコガの一種
実態はこの通り。
葉っぱからずり落ちない様に、前脚で踏ん張っているシャチホコガの一種でした。
蛾と言えば、花の蜜や樹液を食するイメージなんですが、この種成虫は一切食さず。
幼虫は木の葉を猛烈に食べるのですが、成虫は口吻が退化してしまっているのだとか。
ゴミに化けて、こうやってじっとしている姿を見ると、つくづく気の毒だなぁと・・

※本日撮影の画像ではありません(8/31に都内で撮影)

秋本番に向かって2015/09/02 21:04

秋本番に向かって
8月後半の日照時間の短さがニュースネタになっていました。
確かに梅雨再来を思わせる空の連続には、いささかうんざり。
そんな憂鬱な気分を吹き払う様な青空が戻った今日。
雨の恵みを受けたせいでしょうか。秋の草たちが活気溢れる姿を見せていました。
ノッポぶりが目立っていたのは、セイタカアワダチソウ。
やがて黄色い花を付けて、多くの昆虫達にとってのアイドル的存在に変身します。
ヤブガラシの花にて
草むらの主役の座はまだ明け渡さないぞと、頑張っているのがヤブガラシ。
小粒の花ですが、昆虫達にとっては、蜜を潤沢に与えてくれる貴重な存在です。
多種集まる中には、こんな恐ろしい奴も・・スズメバチの仲間もいわば常連客。
姿に似合わず甘い蜜に目がない模様。でもうっかり近づき過ぎると・・
精一杯生きた証
秋本番を待ちわびる草たちもあれば、自らの季節を終えて姿を消す草もあります。
これは足元に落ちていたレース編み状の枯葉。
陽射しを受け輝くのは葉脈だけ。夏を精一杯生き続けた事の証です。
愛おしく感じて、壊れない様にそーっと拾い上げました。

※9/2に都内で撮影

この先、長い日々が・・2015/09/03 20:59

この先、長い日々が・・
秋の草が繁り始めた草地で出会った地味なイトトンボ。
成虫で越冬する事から、越年と言う名を付けられたホソミオツネントンボです。
夏もまだ終わりきらない今の時期に目にする事が不思議に思える位。
このトンボが命を全うする上では、気が遠くなる程の長い日々が待ち構えています。
ヤマトシジミの交尾
ホソミオツネントンボの様な長寿命の種は、あくまでも少数派。
多くの昆虫に与えられた日々は、ごく限られたものに過ぎません。
夏の終わりを察知して、繁殖行動に熱を入れる光景を多く見かける様になりました。
これはヤマトシジミの交尾シーン。
行動自体はホットなんでしょうが、見た目はとてもクールでした。

※9/3に都内で撮影

飛び立たないでね2015/09/04 20:21

飛び立たないでね
戻って来た夏雲。遠くからは雷鳴も耳に届いた昼下がり。
東京でも地域的には、短時間ながらかなりの降雨に見舞われた様です。
夏と秋との意地の張り合い。しばらくはこんな不安定な天気が続きそう。
アオイトトンボ
幸いな事に、観察地では一切降雨はなし。
代わりにむーっとした真夏の熱気が立ち込めていました。
逃げ込んだ木立の下で見かけた涼やかなトンボ。
翅をゆったりと開く姿も優雅なアオイトトンボでした。
やがて繁殖行動の為、水辺近くに生息場所を移す筈ですが、今はまだ暗所。
今日の暑さから見ても、もう暫くはここから離れる気がないみたい。
アオイトトンボ接写
形はもろイトトンボですが、種別的にはイトトンボ科ではなくアオイトトンボ科。
翅をゆったり開いて止まるこの姿からも、別種である事がうかがい知れます。
涼やかな水色の複眼、金粉をまぶした様に輝く背中も魅惑的。
このトンボに出会うと、いつもこのアングルでの接写を狙ってしまいます。
”飛び立たないでね” と念じながら・・

※9/4に都内で撮影

おんぶし、おんぶされ・・2015/09/05 20:47

おんぶし、おんぶされ・・
いよいよ秋だなぁを実感させられるのが、オンブバッタのカップルが見せるこんな姿。
でかいメスの背中におんぶする貧弱な体形のオス。名前の由来を実証する光景です。
背中におんぶは、バッタの多くが交尾時に見せる姿ですが、この種はのべつまくなし。
オスは一旦この体勢になると、余程の事がない限り背中から降りないのだとか・・
超らくちんな生き方の様に思えますが、当然その間は食事も無しの筈。
決して傍目で感じるような安直な事ではない様です。
オンブバッタの脱皮
オンブバッタは秋終盤まで姿を見せる、バッタ界のトリを務める存在とも言えます。
皆、おんぶし、おんぶされを目指している筈ですが、微妙に時間差が生じています。
これは、その一例で、おんぶ関係成立のひとつ前の段階。
左側白いのが抜け殻。右側に写っているのが、殻から抜け出た個体と思われます。
これがおんぶする方なのか、される方なのか?ですが、待望の出会いは間近な筈。
オンブバッタの抜け殻
抜け殻を仔細に観察。綺麗な形で抜け切っていました。
そこいらじゅうにいる外敵の罠にも掛からず、最終脱皮迄至った事は何よりの幸い。
この先、ベストなパートナーに恵まれる事を祈るばかり。

※9/5と9/4に都内で撮影