秋の狩猟者たち2015/09/23 20:59

秋の狩猟者たち
水辺のヨシの葉にコカマキリが止まっていました。
オオカマキリやハラビロカマキリに比べて、身体はかなり小ぶりでスリムです。
しかし褐色の体色のせいもあり、漂うワイルド感はかなりのもの。
コカマキリ
ご対面ショットでもこの通り。気の強さがそのまま顔に出ている感じ。
レンズに向かって鎌を振り上げようかと言う攻撃性さえ感じられました。
秋を迎え、繁茂した水辺の草に集まって来る昆虫は極めて多数。
油断大敵の残忍な狩猟者がまたひとつ登場した事は間違いありません。
モズ
セミの声に代わり、木立から、しきりに耳に届いたのが、キーキーと言う鳥の声。
”きっとあいつだな” って言う事で、探って見たらいました。小さな猛禽類・モズ。
昆虫や小爬虫類を捕獲し、木の枝に突き刺して貯食する ”はやにえ” の実行者です。
獲物を見つけ次第、どこにでもさっと降りたてる翼と言う強力な装備の持ち主。
秋の昆虫達にとっては、何とも手ごわい狩猟者となる筈です。
ジョロウグモに捕獲されたアキアカネ
手ごわいと言う意味では、蜘蛛の仲間も相当高ランクに位置しそうです。
こんな哀しい光景も頻繁に目にする様になって来ました。
ジョロウグモの網にかかり、息絶えたアキアカネ。
遠路はるばる帰還した途端に、こんな悲劇に見舞われるとは・・
やりきれない気がしますが、これは自然界でのごく日常的な出来事です。

※9/23に都内で撮影