生物農薬参上 ― 2015/10/01 19:33
ちょこまかちょこまか、忙しそうに動き回っていました。 多忙な理由はこれ。葉を無理やりトリミング拡大したらこれが写っていました。
画像中央で、葉っぱにへばりついていたのはアブラムシの小グループ。
これらに食害された為か、葉には枯れ色の点々が生じています。
小さいけれど、植物にとっては、あなどりがたい天敵・アブラムシ。
目ざとくその存在を感知して、小さな生物農薬が参上したと言う訳。
秋の草にとっては実に頼もしい存在。この先超多忙な日々が続きそうです。
※本日撮影の画像ではありません(9/30に都内で撮影)
気持ちはわかる ― 2015/10/03 21:16
水辺の草の開花も進み、いよいよ秋本番のムードがたかまって来ました。
点景は勿論アキアカネ。まさにこの場の雰囲気にぴったり。 水面に目を移したら、こんな変な光景が目に飛び込んで来ました。
水面に垂れたガマの葉に止まっていたのは、木立で良く目にするウラギンシジミ。
なんか変な組み合わせ。一体何をしているんだろう?・・ 正面にまわって見たらこの通り。
顔が水面に触れるくらいまで近づいていました。これはどう見ても吸水だなぁ。
蝶の吸水と言えば、ぬかるみの泥面に口吻を刺して行うのは良く見かけるけど・・
こんなにストレートな形でやるのもありかなと。
秋晴れの日の陽射しは結構強い。真夏並みの暑さに負けてこうなったのかも・・
その気持ちは十分わかるけど、水に落ちるなよぉ。水の表面張力って怖いぞぉ・・
※10/3に都内で撮影
心暖まるストーリー? ― 2015/10/04 20:06
破れた網が、顔や髪の毛に絡みついて気持ち悪いし、取り去るのにも一苦労します。
秋の昆虫ラッシュの開始と共に、張られている網の数は極めて多数。
これは、二株のセイタカアワダチソウに渡して張られていたジョロウグモの網。
見る角度によって、この様に網の存在が不明瞭になりますので、注意が肝要です。
このケースでは、蜘蛛本体の存在に早く気づいたので、事なきを得ましたが・・ これはキクイモの葉にいたハエトリグモの仲間。
この種は網を張らず、葉っぱの上などで待ち伏せをして獲物を捕らえます。
人に対する実害は無しって言う事で、私的には好感度が高いタイプです。
忍者みたいで格好いいなぁと・・ イオウイロハシリグモも迷惑な網を張らない種だけど、兎に角そのデカさにびっくり。
おまけにこの個体、お腹の下に大きな物体を抱え込んでいましたので更にびっくり。
物体の正体は卵嚢。この中にこれから生まれ出る幼体がたくさん潜んでいます。
見栄え的にはグロテスクだけど、親蜘蛛としての愛情溢れるシーンと言う訳。
でも、やっぱりなぁ・・ 参考に、同じ草むらで、先日目撃した孵化幼体の群れ画像を掲載します。
うじゃうじゃ、もぞもぞ・・どう見ても気色のいい眺めではありませんね。
でも、親蜘蛛が卵嚢を大切に守ったから、揃って元気に誕生できたって言う訳。
心暖まるストーリーじゃないかなぁ。でも、やっぱりなぁ・・
※10/4に都内で撮影(参考画像は9/12に撮影)
妙な立ち位置の ― 2015/10/05 20:40
コオロギの仲間らしからぬ鈍感さで、カメラを近づけても平然と構えていました。
外来種はさすがに一味違うなぁと・・
ところでこれ、外来種とは言うものの、原産地が不明とされているらしい。
発見されたのは1970年で、場所は東京の渋谷なんだとか。
珍種なので、一応外来種とされ、さて原産地はどこ?って当たってみてもさっぱり。
と言う訳で、日本でしか見る事のできない外来種って言う妙な立ち位置に。
”ひょっとして、昔から日本にいたんじゃないの?” って聞いてみたい気が・・ ウスグモスズは鈍感だけど、その他のコオロギは超敏感で逃げ隠れがとても上手。
今期ゲット出来たショットはこの一枚だけ。エンマコオロギです。
全体をじっくり撮りたいところでしたが叶わず。この後草の繁みに隠れてバイバイ・・
何とも難物です。コオロギについては美声を楽しむだけにしておいた方がいい様です。
※本日撮影の画像ではありません。
(ウスグモスズ:10/4、エンマコオロギ:9/13、 共に都内で撮影)
多摩川河口付近の今 ― 2015/10/06 21:05
川風を受けなびく草の姿が、秋本番の雰囲気を一層盛り上げていました。 川面すれすれまで迫る秋の草。その一枚にアキアカネのオスが止まっていました。
飛び立ってはまたすぐこの場所へ・・
心地よい川風が吹くこの場所が余程お気に入りの様でした。 近くにはメスの姿も・・
いつも通い慣れた観察地に比べ、遥かに多い数のアキアカネを確認出来ました。
ヨシの生える湿地を絶好の産卵場所と見なして、オスメスが集結している様です。
東京都区部ではアカネの繁殖に適した環境はそれ程多くはない筈。
アカネたちにとって、正にここは理想郷と言っていいのかも知れません。 砂利石が転がるガレ場で多く目にしたのが、堂々とした体形のトノサマバッタでした。
中にはこんな状態になったカップルもいました。
アキアカネの産卵場所は湿地。一方こちらは湿っていなくても全然大丈夫。
むしろこんなガレ場の方がいいんだよって言う事らしい。
昆虫の次世代への命の継承。この河原でもいま其々の流儀で繰り広げられています。
※10/6に都内・多摩川河口近くの河岸で撮影