何を吸うのかが問題2015/11/01 20:11

何を吸うのかが問題
観察地のハンノキの幹で、ちょくちょく目にするヨコヅナサシガメの終齢幼虫です。
見るからに不気味な雰囲気ですが、実態としてもこの幼虫はかなり怖い。
ヨコヅナサシガメの口吻に注目
その理由は、この角度から見ると良く分かります。
注目点は頭部先端の口吻。
ご覧の通り、ひょろっと長く、後部に向かって折れ曲がる形で収納されています。
草の汁を吸うカメムシの食性からして、合理的な口吻の様に思えますが・・
問題は、この長いストローで何を吸うのかって言う事。
ヨコヅナサシガメの吸汁
その答えがこれ。
2匹が向かい合って口吻を伸ばしていたのは、マルカメムシ成虫でした。
今まさに、その体液を吸い取っているシーン。
このカメムシは、草の汁には一切関心がなく、狙いはもっぱら昆虫の体液って言う訳。
昆虫だけならまだしも、人の肌にも突き刺すのだとか。これが猛烈に痛いらしい。
幼虫で集団越冬する種です。そう言えば、このハンノキには他にも結構の数が・・
冬は昆虫観察が、超手持ち無沙汰になる季節。
あっ久しぶりに動くもの見つけた!なんて、喜び勇んで近づくと・・

※11/1と10/24に都内で撮影