そこはかとなき哀愁が・・ ― 2015/12/01 20:55
その幹の表面に何となく違和感を感じて近づいて見たら・・ 目に飛び込んで来たのはこんな光景。
緑色タイプのハラビロカマキリ・雌が止まっていました。
良くある日向ぼっこかなと思ったのですが、注目点はこの雌の視線の先。
幹にへばりつく形で、ハラビロカマキリの卵鞘が産み付けられていました。
瞬間に思いついたのは、あっ!自分の産み落とした卵鞘を見守っているんだ・・
真偽の程は判りませんが、そう思わざるを得ない位置関係でした。 近づきすぎたカメラに向ける視線も真剣そのもの。
”この卵鞘に手を出したら承知しないぞ” って言う意思さえ感じられるものでした。
もし私の推測が的中だったとしても、この雌に許された生存時間は残り僅かな筈。
卵鞘の中に眠る幼い命の誕生まで見守り続けるのは、到底不可能な事。
秋から冬へ、その季節の変わり目に出会う昆虫には、そこはかとなき哀愁が漂います。
このシーンも、まさにそれだなぁと・・
※12/1に都内で撮影