早春の穴探し2016/02/21 22:31

早春の穴探し
草が繁茂する前の密かな楽しみが、地表に落ちた様々な生命の営みの痕跡探しです。
例えばこれ。去年の秋に地表に落ちたクヌギのどんぐりです。
側面にあいたまん丸の穴が目立っていますが、これも昆虫のしわざと思われます。
第一候補として考えられるのが、クヌギシギゾウムシの幼虫です。
どんぐりの中身を食べてある程度迄育った幼虫が、脱出の為にあけた穴。
脱出した幼虫は、地中に潜り、蛹となって成虫化する日を待つ事になります。
いま目にするこれは、中味が食い尽くされて、発芽の可能性はもはやゼロと言う訳。
折角実らせた実を勝手に利用されるクヌギ。とんだ迷惑ですね。
見事な穴あけ加工
冬の強風に煽られて地表に落ちた折れ枝も多数。その一本で見たこの丸穴は?。
犯行に及んだ者の特定は難しいのですが、カミキリムシの仲間辺りが有力かも・・
それにしても、この穴あけ加工の見事さたるや・・正に名工の技と言ってもいい感じ。
緑の草の繁茂スタート
様々な穴探しを楽しめるのも、春まだ浅い今の時期だからこそ。
やがて緑の草が生い茂れば、容易にそれらを見つける事が難しくなって行きます。
既にそのフェーズへの展開が始まりました。
枯葉を押しのけて顔を覗かせた春の草。この後は、本当にあっと言う間です。

※2/21に都内で撮影