河岸の春は?2016/03/01 21:08

河岸の春は?
久しぶりに訪れた多摩川河口近く川崎市側の風景です。
河岸に広がるヨシの群落は、ご覧の通り枯れ色一色。
春の訪れの僅かな気配さえ感じられぬ冬景色のままでした。
ヨシ原のスズメ
そんな枯れ景色の中にも動きはあり。
数羽の群れを作ったスズメ、枯れ茎に止まってしきりに何かをついばんでいました。
今の時期、この種の小鳥達にとって、茎に潜む昆虫をほじくり出すのは定番の行動。
メジロやシジュウカラも同様の行動をしますが、その姿は無く、スズメだけ。
川風も吹き付けるここは、タフな野生派・スズメの独壇場となっているのかも・・
体を大きく膨らませた防寒のふくら雀モードで、活発に動き回っていました。
立ち上がったロゼット葉
水辺のヨシ原が緑色に塗り替えられるのは、まだだいぶ先の事になりそう。
しかし、土手下の草地では、若い緑の誕生が続々と始まっていました。
となれば、蝶達が飛び交う様子を目にするのも、もうすぐ?。
次に訪れる時には、きっと・・

※3/1に、川崎市側の多摩川河口付近で撮影

超多忙な日々2016/03/02 21:13

超多忙な日々
早春の野の定番の組み合わせと言えばやはりこれ。ウメの花とメジロです。
この花の咲く所、かなりの高確率で枝に止まる姿を目にする事が出来ます。
黙ってりゃいいのに、可愛らしいさえずりをたてるので、”あっ、いるな!”って・・
因みに、”ホーホケキョ” じゃありません。良くウグイスと間違えられるので・・
ウメの花で吸蜜するメジロ
ウメの木に来る目的はこれ。花にくちばしを突っ込んでの吸蜜です。
かなり慎重に品定めをしてから、くちばしを花芯に突っ込みます。
満開の花だけでなく、ちょっと開きかけの花でもいいみたい。
鋭い眼差しで、蜜の出の良し悪しを見分けているんでしょうね。
ヨシ原にいたメジロ
これは2/25に、水辺のヨシ原で目にした光景です。
ウメの花との組み合わせとは、全く異なる野性味溢れるイメージ。
枯れ茎に潜む昆虫をほじくり出す採餌法を実践中の一コマです。
甘い蜜もOK、虫(お味は不明)もOK、何でもこざれのマルチグルメって言う訳。
とにかく今の時期は、超多忙の日々を送っている様です。

※3/2と2/25に都内で撮影

春の勢いを・・2016/03/03 20:33

春の勢いを・・
穏やかな陽射しが降り注ぐ草地。そこで目にした春の勢いを感じさせる光景です。
カラカラに乾いた落ち葉の上に、違和感ありありなフレッシュグリーンが・・
良く見たら、落ち葉にあいた穴(虫食いの跡?)から顔を覗かせた若草の先端でした。
”春が来た!さぁ伸び上がるぞ!” って思ったら、頭の上に邪魔な落ち葉が・・
”仕方がないので、あそこにあいている穴から顔を出しちゃえ” ってなったらしい。
こうなった以上、若草と落ち葉はまさに運命共同体。
”強い風を受けて、落ち葉が飛ばされそうになったら?” って余計な心配を・・
アズマヒキガエルの幼体
春の勢いが増した事は、草地だけでなく水辺でも実感出来ます。
これは2/29のブログに載せたアズマヒキガエルの幼体集団の、今日の様子です。
これだけでは分かり難いので、更に接近してみると・・
オタマジャクシ一歩手前
形に明らかな変化が生じていました。特にこの画像中央付近の幼体に注目です。
ぴょんと尖ったお尻。オタマジャクシの姿がうっすら窺える形になっていました。
三日前には揃って豆粒みたいだったのに・・まさに猛スピードでの成長ぶりです。
ここ迄来れば、お尻フリフリのオタマダンスを披露するのも時間の問題。
春の勢いを感じさせるものがそこここに・・いよいよ今度こそ本物かなぁ・・

※3/3に都内で撮影

春霞の空の下2016/03/04 19:53

春霞の空の下
うっすら春霞がかかった感じの空がひろがりました。
こんな空に似合う花と言えば、何は差し置いてもサクラなんですが・・
さすがにそれは時期尚早で、今日の所はウメの花で我慢。
でも、雰囲気的には、かなりいい線行っている様にも・・
ナノハナ
ナノハナの黄色も春本番を感じさせる色。
穏やかな陽射しを浴びて、一層の輝きを見せていました。
となれば、登場して欲しいのが、名脇役とも言えるモンシロチョウ。
しかし、残念ながらそれは無し。スケジュールが噛み合わなかった様です。
でも、こんな好天が続けば、明日にでもきっと・・
ホトケノザの花
地面すれすれで、春の訪れ大歓迎のポーズを見せていたのは、ホトケノザの花。
随分前から、その姿を確認出来ていましたが、今日は溌剌さが段違いでした。
野の花達を元気付ける春霞の空。この先も長く続けばいいのですが・・

※3/4に都内で撮影

焦るなぁ・・2016/03/05 19:35

焦るなぁ・・
春霞が掛かった様な穏やかな晴天が今日も継続。
気温もかなり上昇して、春本番の雰囲気が濃厚に漂いました。
そんな中、目にしたちょっと面白い光景がこれ。
草地のタンポポ。春本番を感じて、種付き綿毛を盛んに飛ばしたのはいいけれど・・
ひとつだけ残ってしまいました。微風を受け、しきりに身震いしますが・・ダメ。
”みんな格好良く飛んでいったのに、僕だけ残っちゃったよ。焦るなぁ”
でも大丈夫。もう少し強い風が吹けば、空に向かってふわりと・・
ミノムシ
今日3月5日は二十四節気の一つ・啓蟄。
冬ごもりをしていた虫達が動き始める頃とされています。
と言う事で、そんなシーンを期待しましたが、結果的にはまだまだ。
例えばこのミノムシ(蛾の一種ミノガの幼虫が潜むシェルター)にも全く変化なし。
細枝にくくりつけられたまま、冬の眠りから未だ醒めずって言う感じで、ひっそり。
しかし、ここは春の陽射しが豊かに降り注ぐ場所。
中の幼虫も、日増しに強まる暖かさを感じて、そろそろかなと思い始めている筈。
ナナホシテントウ
一足お先に、フル稼働状態に入ったのは、毎度お馴染みナナホシテントウでした。
これ迄は日向で日光浴する姿が殆どでしたが、今日は揃ってお仕事モードに・・
アブラムシを求めていざっ!って言う感じの足早歩行に出くわす事が度々でした。
春の草むらに活気を与えるキャラクターは、バッチリ僕にお任せって言う感じ。

※3/5に都内で撮影