落ち葉が積もる地表で2016/03/12 22:02

落ち葉が積もる地表で
低く垂れ込めた雲のせいか、高枝に止まるカラスの声が妙に甲高く耳に届いた午後。
気温も昨日同様、春はまだまだ先って言う感じの低さでした。
”小さな春見つけた!” を期待した観察散歩もほぼ空振り。
仕方なく、落ち葉が積もる地表に目を落としてみたら・・
穴あきドングリ
泥だらけになったクヌギのドングリを数個発見。
中でも特に興味を惹いたのがこれ。表面に4つの穴があいていました。
当然これは自然にあいた穴ではなく、何者かの仕業。
第一候補は、このドングリに産卵する習性を持つクヌギシギゾウムシでしょうか。
中で育った幼虫は、この様な穴をあけて這い出し、土中での越冬生活に向かいます。
それにしても、4つとは!・・
もし4匹の幼虫が居たとすれば、当然中味は食い尽くされて空っぽでしょうね。
宿借りされたドングリにとっては、さんざんな結末だよなぁ・・
リュウキュウハナムグリの死骸
枯れ色主体の地表に、大いに違和感を感じさせるキラキラ物体が!・・
ぴんと来て、接近してみたら、案の定、甲虫の背中の光沢でした。
この色から判断して、去年多く目にしたリュウキュウハナムグリの死骸と思われます。
まるで今にも動き出しそうな生き生きとした質感。
季節の移ろいの中でも変わらないこの色に、逆に強い無常感を抱きました。
タマバエの一種
枯葉が降り積もった場所で出会う物は、過ぎた季節の遺物ばかりではありません。
しっかり、現役の姿も・・
これは結構多くが飛び回っていたタマバエの一種。体長約3ミリの超ミニ昆虫です。
手応えとしてはイマイチだけど、動くものに出会えたのは幸いでした。

※3/12に都内で撮影

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