黒い飛翔体が・・ ― 2016/06/01 20:08
結構デタラメ ― 2016/06/02 21:11
葉っぱに止まっている昆虫の脚である事は間違いないのですが、問題はその種。
ヒントは、ほんのちょっぴり見える赤い体色と長い触角です。 裏に回って見ればこの通り。赤い体色が目に鮮やかなホシベニカミキリでした。
名前にある ”星” は背中に散りばめられた黒い斑点に由来します。
注目点は、斑点の大きさや形状のバラツキと配置のいい加減さ。
昆虫の背中の模様は、正しく左右対称の例が殆どですが、これは結構デタラメです。
それが特徴とも言えるけど、やはり今ひとつピリッとしないなぁ・・ 背中の模様についてはイマイチだけど、顔の方は結構凄みがあります。
まさに昆虫界の赤鬼って言う感じ。
この頑丈そうな口吻で、タブノキの幹や枝、葉っぱ等をガシガシかじります。
※6/2に都内で撮影
夏晴れの日に ― 2016/06/03 21:15
そんな空に映えるワンポイントならぬツーポイントマークは、チョウトンボ。
空中ダンスを踊る様な感じで、ゆらゆら漂っていました。
毎年梅雨入り前に目にするお決まりの光景。
この先頭数を増して更に賑やかになって行きます。 晴天は自然観察では望ましい事なんですが、写真撮影上はそうとばかりも・・
強い陽射しの為、陰影がきつく付きすぎて対象のディテールがつぶれ気味になります。
まぁ、たまにはその点を利用しちゃうって言う事もあるのですが・・
これは、それを意識した一枚。葉陰で休むハラビロカマキリの幼虫です。
今の時期特有のお尻をくいっと曲げた体形がシルエットになってくっきり。
※6/3と6/2に都内で撮影
蘇った緑に・・ ― 2016/06/04 22:29
多分防犯上の必要性もあるんでしょうね。
昆虫観察者にとっては、あまり過激にやられるのは、歓迎できない事。
この草地も、5月の連休明けに、綺麗さっぱり刈られてしまいました。
昆虫たちの顔見せが続いていた時期だけに、いささか、がっくり。
しかし幾ら刈られようと、野草の復活力の凄さは、これを遥かに凌駕している感じ。
これは今日の眺めです。背丈は低いけど、枯れ草を覆い隠す様に蘇った緑が拡大中。
”これは期待出来るな” と、這いつくばって目を凝らしたら・・ 草の色と同色で見分けにくいのですが、ぴんぴんと飛び跳ねるものが多数。
そのひとつがこのオンブバッタ幼虫でした。
極小サイズで翅も生えていないし、本当に生まれたての赤ちゃんって言う感じ。
あの除草作業が入った時期には、草の下の地中で眠る赤ちゃん予備軍だったのかも・・ 草刈り機の刃の難を逃れたものが、ここにも・・
まさにすっぴんって言う感じのイナゴの赤ちゃんでした。
オンブバッタ、イナゴ共、秋の遅い時期まで目にする事が出来る息の長い昆虫です。
今年も無事その姿を確認できて一安心。
さて、次に除草作業が入るのはいつ?・・
でも、その頃には避難場所を認識し、巧みに身を隠す能力を身につけている筈。
自然は人が心配する程、ヤワじゃないのかな。
でもやはり除草は適度にねって、つい・・
※6/4に都内で撮影
梅雨入りの日に ― 2016/06/05 20:33
しかし午後に見た東京の空は、それを微塵にも感じさせない爽やかさでした。
梅雨と言えばシトシトジメジメの日の連続と言う感じですが、そうとばかりも・・
出来れば、こんな空が広がる日を、適宜に挟み込みながらがいいなぁと・・ 梅雨時の花と言えばまずアジサイが思い浮かびますが、草むらのそれはズバリこれ。
野生のヒルガオです。アサガオの様に朝限定ではなくて、昼間もこんな姿を保ちます。
昆虫たちにも人気抜群の花。
今日は、雨粒が残る花に、シマアシブトハナアブがやって来ていました。
シベを抱えての丁寧な食事ぶりでした。
花びらをぶっ壊す乱暴な食事法を見せる輩が多い中では、マナーの良さが光ります。 ハナアブは、雨さえあがれば、即、日常行動に復帰。
でも、特大の翅を持つチョウトンボは、そう言う訳にはいかないみたい。
草地に降り立って翅を大きく広げる姿を数箇所で目にしました。
雨に濡れた翅を、念入りに乾燥させていたらしい。
今日はこんな事に終始して一日が終わってしまうかも知れません。
雨模様の日が続く梅雨時は、苦手だよって思っているかも・・
でも、この時期を敢えて選んで続々と誕生するんですよね。
そこの所が面白い。
※6/5に都内で撮影