梅雨明けの木立で・・2016/07/28 21:41

梅雨明けの木立で・・
例年よりかなり遅れましたが、東京もいよいよ梅雨明け。
すかっと夏空とはいかないけれど、中々趣のある雲が掛かる空が広がりました。
天才的な画家が、情熱のほとばしりのままに絵筆を走らせた様な雲。
その下には、すっかり濃さを増した夏木立がひろがっていました。
暑さを避けて逃げ込むのには、正に最適な場所ですね。
ヤブキリのオス成虫
その木立の中は真夏到来大歓迎のセミ達の合唱がより一層パワーアップ!。
そんな中、目にしたのは、こんなひっそりとした光景でした。
大木の木肌とは大きな違和感を感じさせる緑色。
幹に張り付いていたのは、すっかり成熟したヤブキリのオス成虫でした。
大きく前に一歩踏み出したこのポーズ。次にとる行動は当然の事ながら・・
ヤブキリの成虫、木を登る
ゆっくりゆっくりとですが、樹上を目指して登って行きました。
本家キリギリスとは違って、成虫時は樹上生活をメインとする種です。
これからの住処を求めての行動かも知れません。或いは素敵なメスに出会う為?。
この先、ヤブキリについては正に高みの見物と言う観察姿勢が必要な様です。
ムラサキシジミ
倒木に座り一休みしていたら、目の前の木にひらりと一羽の蝶が・・
暫く翅休めをして目を楽しませてくれました。
木立の中を生活の場とするムラサキシジミ。
木肌に似た地味な褐色の裏翅が特徴です。しかしこの蝶、実は表翅が凄いんです。
翅を開くと、褐色とは正反対の紫色の斑紋が出現して、ちょっとびっくり。
残念ながら、今日はその確認は叶いませんでしたが、次回にはぜひ・・
※同じく木立の中に住む類似種・ムラサキツバメを7/25の記事に掲載しています。

※7/28に都内で撮影