青空はいいなぁじゃなくて・・2016/09/25 20:39

青空はいいなぁじゃなくて・・
時折薄い雲は掛かるものの、まずまずの陽射しに恵まれた1日となりました。
久しぶりに目にした秋の青空。本当に待望のって言う感じの眺めでした。
その空をバックにして、サクラの細枝上に、何やら怪しげなシルエットが・・
大体見当はつきますが、ぷっくりお腹を持つハラビロカマキリのメス成虫でした。
私同様、”秋の青空はいいなぁ” って、見とれている様に見えますが、答えはノー。
実はこのシーンには前段があります。すぐ下に掲載します。
ほんの少し前の光景
ほんの少し前まで、こんな光景が繰り広げられていました。
サクラの細枝の一番高い所に止まっていたのは、避暑地から戻ったアキアカネ。
ハラビロカマキリは、それを狙ってゆっくりゆっくり接近中でした。
しかし、もうちょっとと言う所で、アキアカネは、空に向かってバイバイ。
で、冒頭画像の ”秋空を愛でる” シーンになってしまったと言う訳。
言い換えれば、”逃がした魚ならぬトンボは大きい” と嘆息のシーンですね。
アキアカネを狙うハラビロカマキリ
シルエットにならない角度で撮影して見ると、こんな具合でした。
ご覧の通りハラビロカマキリのお腹はパンパンに膨らんでいました。
産卵の日が間近に迫っている感じ。
丈夫な子を沢山産む為にも、今の時期は、栄養分の補給が喫緊の課題の様です。
今回は、アキアカネ セーフって言う結末でしたが、次もそうとは限りません。
秋の昆虫たちにとって、すっかり成長したカマキリ族は重大な脅威とも言える存在。
決して気を抜けない日々が既に始まっています。
ハラビロカマキリの共食い
何しろ相手は、卓抜したハンティングスキルを持つ獰猛な奴。
ご覧の通り、共食いだって平気でやっちゃう剛の者ですからね。
※オオカマキリ成虫

※9/25に都内で撮影

※昆虫雑記:いい本に出会いましたので、ご紹介を・・
書名:「わくわく昆虫記 憧れの虫たち」、文:丸山宗利さん、写真:山口進さん
講談社 刊、価格:2000円(税別)
子供の頃の虫との出会いを追う様に、撮り下ろしの写真を併載して解説しています。
普通種ばかりと謙遜されていますが、内容は非常に豊富で、解説も楽しい。
写真も素晴らしく、一気に読み終えました。