虫は虫でも・・2016/11/11 20:24

虫は虫でも・・
虫は虫でも、超迷惑な虫。
そんな虫が、秋から冬への衣替えを進めている草むらに多く生息しています。
その一例がこれ。繁殖力が旺盛な野草が付ける種子・いわゆるヒッツキ虫です。
これはコセンダングサのもの。ご覧のとおり、全身シャープなトゲだらけ。
これが動物の毛や人の服に刺さって、その移動に連れて別の場所に運ばれると言う訳。
いわば他力本願の生息分布拡大策ですね。
コセンダングサのヒッツキ虫
さらに拡大してみるとこのとおり。
先端の二股のエッジは勿論、種子の表面にも細かい毛がビッシリ。
靴下等の繊維に、しつこくひっつくのは、この細かい毛があればこそ。
そうこうしている内に、先端の二股エッジが、肌に触れてチクっと!・・
当然の事ながら、チクッは不快なので、払い落したりして取り除きますよね。
そして取り除かれた種子は、その場所の地面にハラリと・・
以上のプロセスをたどって、無事、遠隔地への生息範囲拡大に成功!って言う訳。
アメリガセンダングサのヒッツキ虫
これは、同じ仲間・アメリカセンダングサのヒッツキ虫。
コセンダングサより更に凶暴な面構え(?)をしています。
君子危うきに近寄らずと言っても、今の時期は、こんなのがそこいらじゅうに沢山。
もうしばらくの間、種子散布への援助ボランティア活動が続きます。

※本日撮影の画像ではありません(11/10に都内で撮影)