せっかちなのと・・ ― 2016/11/21 19:58
薄紅色の絨毯が敷き詰められていたのは、旬の時を迎えたサザンカの樹下でした。
咲き始めたなと思ったら、あっと言う間にこの有様です。
冬の寂しさを紛らしてくれる花なのに、幾ら何でもせっかち過ぎるんじゃないの・・ 目を草むらに転じると、秋の野草の名残がまだまだ健在でした。
通称・猫じゃらし。毛だらけの穂先が特徴のエノコログサ。
依然青々として、枯れる気配が感じられません。
その穂先に、ポチッと茶色の物体が・・ゴミの様にも見えたけど、一応確認を・・ ゴミではなくて、これ。ころっと丸い小形のカメムシ・マルカメムシでした。
倒立姿勢でやっていたのは、穂先に並ぶ粒つぶから汁を吸い出す事。
成虫越冬が可能な種なので、それに備えての栄養補給にやって来たらしい。
この種昆虫にとって、エノコログサの様なじっくり派・息の長い草は貴重な存在の筈。
”いつまでも枯れないでね” って言う気持ちでしょうね。
※11/21に都内で撮影