今が旬のチビとデカ2017/07/01 21:16

今が旬のチビとデカ
今が旬の花・ヒルガオで目にした、これまた今が旬の生き物カタツムリです。
私が興味を惹かれたのはこのカタツムリのサイズ。とにかく小さい。
ヒルガオの花にいた小さなカタツムリ
このショットだと。花との対比で、いかに小さいかが判ると思います。
私は目撃当初、カタツムリの赤ちゃんに出会ったと思ったくらい。
しかし思い違いで、カタツムリも大小様々。中には1ミリ未満のもいるんだとか・・
これなんか、それに比べれば、デカブツと言っていい位?・・
しかし、何はともあれ、私の観察史上では最小クラスでした。
今が旬のウルトラチビに出会えて嬉しい気分に・・
葉陰のアオヤンマ
いっぽうこちらは今が旬のデカブツ。
梅雨時に活動の最盛期を迎える大形のトンボ・アオヤンマです。
ヤンマと言えば、水辺を活発に飛び回る姿をイメージしますが、これは一寸異質。
この様に、水辺から離れた樹間の葉陰で垂直止まりする姿を良く目にします。
今日の追跡観察では、こうなるのは、獲物をゲットした後と言う事が判明。
この姿勢で、ゆっくり咀嚼するのが、このヤンマの食事マナーらしい。
確かにこれだと、梅雨時の雨に濡れる確率も低そうだし・・
今が旬のトンボならではの、生活の知恵と言えそうです。

※7/1に都内で撮影
※α7II with FE90mm/f2.8 Macro

セミが鳴いた日に・・2017/07/02 19:19

セミが鳴いた日に・・
真夏並みの暑さに閉口した日。今季初めてセミの鳴き声を耳にしました。
例年通り真っ先に誕生するニイニイゼミのものと思われます。
それを聞きつけて、サマーボーイ勇躍登場の図・・こちらも例年通りですね。
凄く張り切っていたけれど、今日のところ、収穫はさっぱりだったみたい。
最終脱皮を済ませたキリギリス
そう遠くない先に出されると思われる梅雨明け宣言。
草むらでは、それを一歩先取りした光景を目にする事が出来ました。
最終脱皮を済ませたキリギリス成虫です。
春の草むらでピンピン飛び跳ねていた幼虫の頃の面影は既に皆無。
真夏になると、草の繁みの奥に身を隠してしまい、遭遇機会は激減する筈です。
この個体もカメラの接近を察知して、その通りの行動へ・・
もしかして、見納めかも。
オオカマキリの共食い
オオカマキリ幼虫も、早く成虫にならなくちゃって、大食い敢行中?。
その気持ちは解るけど、いま食べてるのは、おなじ種の幼虫じゃぁないの?。
同じ種でも、誕生時期にズレがある為、こんな残酷シーンも日常茶飯事か。
でも、共食いだけはやめた方がいいと思うけどなぁ・・
コフキゾウムシのメス争奪戦
こちらは共食いじゃなくて、一匹のメスを巡っての争奪戦です。
この時期になると、食草であるクズの葉上で度々目にする光景。
ホットな夏を象徴する、暑苦しいバトルと言っていいのかも・・
でも、本当によくやるよなぁ・・
(コフキゾウムシ)

※7/2に都内で撮影

同じポーズでも・・2017/07/03 20:46

同じポーズでも・・
私が自然観察散歩をする時間帯は、種々制約上、昼下がりになる事が多い。
そんな時間帯に多く目にするのが、昆虫たちのこんなポーズ。
葉っぱの上で、くたーっとなって、お昼寝中?・・
これはクズの葉上で見たヒメクダマキモドキの若齢幼虫です。
これ位接近すると判別出来るけど、遠目にはその存在にすら気づきにくい。
その擬態効果を信じた上での、くたーっとポーズなんでしょうね。
リュウキュウツヤハナムグリ
樹下の草むらで出会ったこれもほぼ同じポーズで熟睡中?・・
メタリックな輝きが印象的なリュウキュウツヤハナムグリ成虫です。
一言で言えば、ド派手で目立ちすぎ。
周囲との違和感はかなりなもの。外敵の目にも容易にとらえられる筈です。
でも、硬い殻をまとっているから、大丈夫さって言う事らしい。
ハラビロカマキリ幼虫
しかし油断大敵。お昼寝タイム中でも、しっかりお仕事モードの昆虫もいます。
完璧なハンティングポーズのこれもそのひとつ。
ハラビロカマキリ幼虫。上方に興味を惹かれる獲物がいるんでしょうか。
早く大きくなる為には、昼寝なんかしてられるかって言う感じ。
でもこのチビならハナムグリは捕獲対象外。ヒメクダマキモドキは要警戒かも・・

※7/3に都内で撮影
α7II with FE90mm/2.8 Macro, FE50mm/2.8 Macro

林縁の草地で・・2017/07/04 21:47

林縁の草地で・・
接近中の台風の影響でしょうか。湿気を含んだ重々しい空気が漂っていました。
人にとっては不快であっても、昆虫達にとっては、さして支障無しなのかも・・
林縁の草地では、真夏の主役たちが賑やかな顔見せを披露してくれました。
これは最終脱皮を終えたヤブキリ成虫。草の繁みの間を伝ってノソノソ・・
本家キリギリスとは違って、樹上での生活を旨とする種です。
さて、どの木に登ろうか思案中?・
カナブン(推定)
メタリックな光沢を放っていたのは、灯火飛来の常習犯・カナブン。
樹下の薄暗い場所にいると、一層その存在感が際立ちます。
こうして自然の中で目にすると、なんとも格好いい。
でも、今夜あたり飛ぶんでしょうね。遠くに見えるあの灯りをめざして・・
ホシベニカミキリ
草の緑に映えていたのは、ホシベニカミキリの紅色。
登場当初は、葉から転げ落ちたりのドジぶりが目立ちましたが、今日はしっかり。
この様な場所での行動にもだいぶ慣れてきた様です。
いまの時期は産卵の最盛期とか。ドジばかり踏んではいられないって事らしい。
ベニイトトンボのメス
成熟した重々しい昆虫達を見た目には、ベニイトトンボの軽快感が心地よい。
何より、このまん丸目のチャーミングさと言ったら・・
観察している立場が逆転して、観察されている様な気が・・

※7/4に都内で撮影

涼を求めた先で・・2017/07/05 20:05

涼を求めた先で・・
台風一過のすかっとした晴天とはいかず、薄雲が掛かり、熱熱・蒸し蒸しの一日。
涼を求めて逃げこんだ木立の中、そこで目にしたちょっと??な光景です。
”ヒラヒラ飛んでいるな” と目で追ったゴマダラチョウ。
止まったのは、キカラスウリの葉っぱでした。
そしてこのポーズ。お尻をくいっと曲げて、産卵している様にしか見えません。
この蝶が産卵対象として選ぶ場所と言えば、幼虫の食草でもあるエノキの葉の筈。
この近くにはそのエノキの木も数本あります。それには目もくれずにここへ・・
たまには浮気をしてみようかって言う事?・・
でも、やがて生まれる幼虫は、この葉っぱを食べれるの?・・
葉っぱの上にお邪魔虫
これは、アリたちの通り道になっている細い葉で昼寝中のシラホシハナムグリ。
どでんと居座って、明らかに通行の邪魔になっていました。
”こいつ本当に邪魔だなぁ、皆で協力してどかせようにも、このデカさじゃなぁ”
そんな声が聞こえてきそう。
涼を求める期待にはいまいちマッチしなかった木立の中。でも面白い光景を二つも・・
やはり足を向けてみるべきですね。

※7/5に都内で撮影