初めての雨 ― 2017/08/01 18:39
日本発の困った奴 ― 2017/08/02 21:03
人が刺される被害も出ており、その恐怖心から、アリ退治スプレーが爆売れとか・・
そんなヒアリ騒動では、日本はあくまでも受け身で、困ったなぁの立ち位置。
しかし、立場が全く逆って言う前例もあり。それがこの日本在来種マメコガネです。
今も草むら等に普通に生息するのですが、これが海外に渡るととんでもない事に・・
アメリカに侵入し、トウモロコシなどの農作物に甚大な被害もたらした事で有名。
その猛威から ”ジャパニーズ・ビートル” と呼ばれて恐れられたらしい。
最近でも、新たにスイスでも侵入が確認されたとの報道を目にしました。 日本発の困った奴の体長は、10ミリ前後。
甲虫の中でも小形な方で、とるにたらない奴の様に見えるのですが・・
因みにこいつの食事は、この様に葉っぱの内側に、穴あけをする形で行われます。
草むらでこんな食い跡を目にしたら、その幾つかはこいつの仕業と見て間違いなし。
それにしても、日本の農作物でも大きな被害が発生ってならないのが不思議なところ。
防御法の確立もあるのでしょうが、外国の作物の方が好みなのよって言う事?・・
※8/2に都内で撮影
しゃちほこばった・・ ― 2017/08/03 20:40
この蛾を目にした瞬間の印象です。シャクガの仲間・ツマジロエダシャク。
いわゆる ”しゃちほこばる” って言うんでしょうか。
肩肘張ったその姿、自分を狙うものへの威嚇的効果を狙っている様に思えます。
さて、この偉そうな奴、蛾だから、当然イモムシ状態の幼虫時代があった筈。
どんな姿だったのかなぁと、過去に撮影した画像を調べてみたら・・ 行き当たったのがこれ。当ブログの、2017/4/18 記事に掲載した画像です。
サクラの若葉で目にした尺取り虫、体を器用にくねっと曲げて猛食中の一コマ。
色合い的には、ツマジロエダシャクの幼年時代を彷彿とさせる様に思えます。
これが長じて、あのカクカクとした成虫に・・そうだとすれば、正に激変!。
こういう変化を楽しめるのも昆虫観察の醍醐味と言えそう。
暑さ厳しき中、やはり虫がいそうな場所に足を向けてしまいます。
<観察メモ>今日、ツクツクボウシの声を、今季初めて耳にしました。
東京では夏の終わりを象徴するセミです。いくら何でも少し早すぎる様な・・
※8/3に都内で撮影
勝手なセリフを・・ ― 2017/08/04 19:22
敢えて紅色 ― 2017/08/05 20:45
今日交尾シーンに出くわしたベニイトトンボもそのひとつ。
ハートマークの上方・オスの体色がまさにそれ。
下方・メスはくすんだオレンジ系で、オスの派手さとは比べようもありません。
多くの昆虫に見られる傾向・派手なオス、地味なメスがすばり当てはまっています。 オスの顔を正面から見るとこの通り。
熟れたミニトマトを連想させる様な真ん丸な眼。
この眼で、ベストパートナーとなるメスを品定めしていたんでしょうね。
メスに気に入られる様な目立つ衣装で水辺をフラフラ・・
目に付きやすいその姿。捕食者の目に留まらぬ事を祈るばかり。 割と地味なのが多い蛾の世界にも、紅色をまとう洒落者がいます。
それがこのアカマダラメイガ。
長いガウンをまとった貴婦人と言う雰囲気さえ感じられるその姿。
さて、この派手目な衣装の狙いとは?・・
※8/5に都内で撮影