賛同したいのは・・2017/08/06 20:52

賛同したいのは・・
夏の象徴・入道雲が湧き上がり中って言う風景だけど、一寸余計なおまけ付きです。
入道さんが、太い腕を横に伸ばした様な・・
いずれにしても、今日の暑さは、ここ数日の中では最高レベルだったかも・・
日向では、噴き出す汗で、首筋に巻いたタオルがあっと言う間にびっしょり。
こんな日の賢い過ごし方は、日陰となる場所への避難と言う事なんですが・・
荒地にいたイボバッタ
そんなのとは全く正反対の生き方に徹する昆虫もいます。
このイボバッタもそのひとつ。
緑の少ない乾燥した荒地を生息場所とするワイルド感溢れるバッタです。
生息環境に合わせる様に、体表面はガサガサで、色も完璧な荒地仕様。
”今日の暑さは最高、空気も乾いてるし、文句なしだね” って、涼しい顔?・・
レンズを向ける観察者は、地べたの熱も加わって、更に汗びっしょり。
イボバッタ君の意見には賛同しかねる状況でした。
日陰にいたアオバハゴロモ
いっぽう、このシーンには激しく賛同したい気持ちに・・
日陰になる草地で茎に止まり汁を吸っていたのは、名前も涼やかなアオバハゴロモ。
セミの遠い親戚だけど、全く声を出さない物静かな昆虫です。
目にするのはいつもこんな日陰になる場所。正にクール&ビューティって言う感じ。

※8/6に都内で撮影

今がピーク2017/08/07 20:37

今がピーク
セミの季節はまさに今がピーク。
数の増加と共に、木の幹上では、こんなお近づき状態を目にする事も度々です。
見た瞬間に、メスにプロポーズをかけるオスって言う風に受け取ったのですが・・
良く見ると、両者とも細い針状の口吻を幹に突き刺して、汁を摂取中でした。
更に、体の大きさから判断して、後方デカいのが雌で、前方が雄と見て間違い無し。
と言う事で、私の勝手な想像(雌をナンパする雄)は大外れだったと言う訳。
”色恋よりも食欲優先!”って言う、極めてドライな光景だったんですね。
(アブラゼミ)
蜘蛛の網に掛かったニイニイゼミ
ドライな光景をもう一つ。でも、これはあまり目にしたくない方のドライかな・・
ジョロウグモの網に掛かって、絶命したニイニイゼミです。
木から木へ飛び移る事が多いセミにとって、蜘蛛の網は何とも厄介な罠と言えそう。
こうして、命を終える個体も、並み大抵な数ではない筈です。
蜘蛛の世界も成体が続々と登場中なので、余計に危ないですね。
ミンミンゼミ詳細
セミの季節のピークではこんな楽しみもあります。
超接近しての詳細ショットをゲット!・・警戒心が薄れつつある今がチャンスです。
これは、そーっと近づいて撮影したミンミンゼミの全体像。
どこにでもいる普通種だけど、黒地に映える青緑色の模様が何ともクール!。
そして見事なまでの左右対称の美。
声の喧しさとは、かなりイメージが違う様な・・

※8/7と8/6に都内で撮影

間に合うの?2017/08/08 20:18

間に合うの?
ノロノロ台風の影響が薄れ始めた午後。
青空に向かって背高ノッポの夏草が突き上がっていました。
あれ位の風なんてへっちゃらさって言いたげな雰囲気も・・
ヒメクダマキモドキの幼虫
吹けば飛ぶようなミニミニ幼虫も、葉っぱの上で涼しい顔。
キリギリスの仲間・ヒメクダマキモドキの幼虫です。
自慢の長い後ろ脚で踏ん張れるから、強い風が吹いたって平気なのさ・・
それにしても、今の時期に、依然この小ささ!。
やがて訪れる秋の昆虫ラッシュタイムに間に合うの?って余計な心配を・・
アカボシゴマダラの産卵
エノキの幼木では、アカボシゴマダラが産卵を繰り返していました。
虫食いだらけの葉は避けて、出来るだけ新鮮な葉に向けてお尻をくいっと・・
はやいもので、暦の上では、既に立秋(2017年は8月7日)を過ぎました。
次世代に命をつなぐ蝶たちの産卵行動にも、一層拍車がかかりそうです。

※8/8に都内で撮影

どのトンボより・・2017/08/09 21:22

どのトンボより・・
子供の頃の夏休みの思い出の筆頭格は、沢山存在した原っぱでのトンボ獲りかも・・
最も狙いたくなるのはギンヤンマ。でも、とても太刀打ち出来る相手ではありません。
そんな中、割と簡単に捕獲出来たのが、このシオカラトンボでした。
数が多いせいもあるけれど、すぐに手が届きそうな所に止まるんですよね。
沢山捕まえておいて、殆ど有り難味は感じず・・随分失礼な事をしたなぁと・・
そんな昔の罪滅ぼしの気持ちを込めて、今や優しく観察画像を撮るだけ。
青緑色の複眼が、どのトンボよりきれいだねって・・
対象物の実態確認中
真正面から接近する私は、シオカラ君にとって何とも怪しい不審物に違いない。
何だろね?って言う事で、こうなります。
顔をくるっと回転させて、相手の素性をはっきり確認しようとしています。
人や多くの動物の様に、眼球を動かす事が出来ない為の必然的な動作なんですね。
罪滅ぼしのつもりが、余計な動作をさせてしまって、ごめん・・
さて、この青緑色の目に、顔面汗だらけのオヤジは一体どう映ったんでしょうか。
シオカラトンボ
当たり前過ぎるって失礼な感想を持っていたけれど、こうしてみると実に格好いい。
きりっとひきしまった体が印象的。一点の無駄もなしって言う感じ。
これからも、すぐに手が届く身近な存在であり続けてね。

※8/9に都内で撮影

もっと情熱的な・・2017/08/10 21:12

もっと情熱的な・・
昨日に比べれば、だいぶましですが、それでも暑い事には変わりなし。
自然散歩では、どうしても直射日光を避けられる林間に足が向いてしまいます。
そこで目にしたのがこのシーン。交尾中のアブラゼミのカップルでした。
普段のイメージとは大違い。
やかましい鳴き声はたてず、お互いに逆向きで妙によそよそしい。
長い地中生活を終えて地上に出て来た最終目的は、この状態に至る事の筈。
もっと情熱的な雰囲気を漂わせていてもいいと思うけどなぁ・・
イチモンジセセリの食事
そんなシーンが進行中の木の下では、夏ならではの食事を実行中の昆虫が・・
地味目な小形蝶・イチモンジセセリでした。注目点は、その食事法。
長い口吻(ストロー)が、葉っぱの上の白いゾーン(汚れ?)に向けられています。
もうひとつの注目点は、お尻の先っぽ。こちらも同じゾーンに向けられています。
さて、この白いゾーンとは?・・端的に言うと野鳥が排泄したウンコが乾いた物。
それに向け、お尻からオシッコをふりかけて液状にし、口吻で吸おうと言う算段。
含有成分のナトリウム等は、暑い中活動する上での必須な栄養成分の様です。
いわば自前のスポーツドリンクって言う訳。糞をしてくれた鳥に感謝しなくちゃね・・

※8/10に都内で撮影