秋雨に濡れても・・2017/09/04 22:00

秋雨に濡れても・・
秋到来を感じさせる晴天は昨日限り。今日は一転して重苦しい雨空に覆われました。
長く降り続くものではないものの、観察地は昆虫の動きも殆どなく、ひっそり。
そんな中で目にした、いかにもこの場の雰囲気にぴったりな昆虫です。
成虫への変身も間近と思われる、ツユムシの幼虫。
さっきまで降っていた雨の名残・水滴を宿す草の葉上に止まっていました。
名前に ”露” って付いている位だから、雨は決して苦手じゃないのよって言う感じ。
イチモンジセセリ
”翅が濡れちゃぁ、仕事にならない” って言う事で、蝶たちの姿もばったり。
そんな静寂の中、セセリチョウの仲間達だけは、結構数多く目にしました。
これは、その代表種とも言えるイチモンジセセリ。
翅に一列に並ぶ白点がその名の由来です。
さて、この種が、なぜ雨をそれ程苦にしないのか・・その秘密は下の画像で・・
イチモンジセセリの顔・毛むくじゃら
顔面に迫ったクローズアップ画像です。
この蝶の特徴は、ちょっと獣を思わせるこの風貌。
ご覧の通り、顔一面に細かい毛がびっしり。顔だけでなく、全身もこんな感じ。
これだと、多少の雨粒は弾いてしまい、体が冷え込む迄には至らない筈です。
イネ科の植物の茎を子育て場所にする蝶。実りの秋はその為の大切な季節。
梅雨時に次いで雨の多い秋と言う季節への対応はばっちりの様です。

※9/4に都内で撮影