季節の忘れ物2017/12/17 19:31

季節の忘れ物
雑木林に立つ木の冬支度にも、かなり時間差がある様です。
多くの落葉樹が葉を散らし尽くして丸裸状態の中、この木だけは存在感抜群。
黄褐色に紅葉した葉が枝にびっしり。澄んだ冬空とのコントラストが鮮やかでした。
しかし、ここまで来れば、もう時間の問題。冬景色の完成はもはや目前です。
(コナラ)
ツクツクボウシの抜け殻
そんな中、過ぎ去った夏の名残をそのまま留めている物を目にしました。
幹に張り付いたツクツクボウシの抜け殻。斜光を浴びてシルエットがくっきり。
既に用済みとは言え、その存在感はかなりのものでした。
この抜け殻にはクモの糸が絡まっていました。網を張る上で好都合だったのかも・・
しかし、そのクモの姿も既に無し。
いま目にする物のほとんどは、既に過ぎ去った季節の忘れ物。
自然観察散歩も、いよいよ寂しい時期に入って来ました。

※12/17に都内で撮影