目を凝らせば結構・・2018/01/05 20:49

目を凝らせば結構・・
昨日迄の快晴とは打って変った暗い曇り空。午後にはポツポツと雨も降り出しました。
そんな空の下、草むらには彩りを失った寂しい冬景色がひろがっていました。
目を惹くのはクネクネ曲がって伸びるクズのつる。収拾が付かない程の乱雑さでした。
他の草が枯れて倒れた今、その繁茂力の凄さが、なお一層強調されている感じ。
くるくるくるっと・・
頼り甲斐のありそうな草があれば、くるくるくるって言う所が凄い。
オジロアシナガゾウムシの虫瘤
そんなパワフルなクズをちゃっかり利用する昆虫がいる所が自然界の面白さ。
目を凝らすと、この様に部分的にぷっくり膨らんだつるを見つける事があります。
これはクズが自前で作った物ではなくて、ある昆虫が働きかけて作らせた虫瘤。
その昆虫は、ゾウムシの仲間・オジロアシナガゾウムシです。
これに産卵されたつるが異常反応をして膨らみ、育児スペースを提供する形に・・
そんなちゃっかり屋に利用されてもぐんぐんつるを伸ばすクズも相当なもんですね。
枯れ茎で見たオオカマキリ卵のう
オオカマキリは、ゾウムシみたいな悪さはしないけど、草の特性をしっかり利用。
これは、セイタカアワダチソウの茎に、昨年秋、産み付けられた卵のうです。
枯れきって倒れても、頑丈な茎は、春までしっかり草むらに残り続けます。
その事をしっかり見越しての産卵場所選びだったんですね。
虫瘤や卵のう、見どころがさっぱりな筈の草むらですが、目を凝らせば結構・・

※1/5に都内で撮影

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