地べたにひれ伏して・・2018/03/31 21:45

地べたにひれ伏して・・
生まれたてのヤブキリ幼虫とタンポポの組み合わせ。
サクラの花が咲く頃になると、草むらで良く目にするいわば定番の光景です。
今年もその通りの展開になりました。
幼虫にとってのベビーフードとして、柔らかいタンポポは最適なのかも・・
で、ムシャムシャ食べて、早く大きくなるぞぉ・・
タンポポの花
このタンポポは、今のところ、幼虫に食べられた形跡はなし。
でも、これだけ見事な咲き方だと、幼虫の目に止まらない筈がないでしょうね。
やがて、緑色のワンポイントマークがヒョイっと飛び乗ってムシャムシャ開始・・
もう時間の問題かもね。
さて、幼虫にとっては食欲を満たす対象のタンポポですが、私には別の興味が・・
その関心を満たす為には、かなり無理な体勢をとらなければなりません。
カントウタンポポの構造
と、言う事でその体勢をとりました。
地べたにペタッとひれ伏して、花の裏側を観察しようと言うわけ。
注目点は、花の付け根にある総苞と呼ばれる部分の形状です。
この場合は、上部の花を抱える感じでしっかり閉じていますね。
この様に閉じているのは、いわゆる在来種カントウタンポポの特徴なんだとか・・
実はこの総苞形状を目にするのは、現状ごく稀な事になってしまっています。
セイヨウタンポポの構造
現在タンポポの世界では、外来種セイヨウタンポポの勢力が圧倒的とされています。
で、在来種と外来種と見分けポイントは、一体どこかと言うと・・
そのポイントは、総苞形状の違いの確認です。
外来種セイヨウタンポポの裏側はこの通り。総苞の下側が大きく反り返っています。
花をしっかり支える総苞を持つ在来種。何だか投げやりな様子の外来種って言う感じ。
この様に、花の裏側の形状に違いはあれど、花自体にはさしたる相違はなし。
ヤブキリ幼虫にとっては、”食べれれば、どっちでもいいや” って言う事みたい。
でも、そこは観察者として大いにこだわりたい所。劣勢な在来種よ頑張れってね。
で、地べたにひれ伏す事、度々です。あまり人に見られたくない姿ですが・・

※3/31に都内で撮影

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