見飽きたなんて・・ ― 2018/07/27 21:12
そんな声が、賑やかに響き渡る木立の中で良く目にするのが、こんな光景。
無事羽化を終えて幹に残されたセミの抜け殻です。当たり前過ぎてやや見飽きた感じ。 でも、今日目にしたこの抜け殻は、かなり異様な雰囲気で、目を惹かれました。
背中に白い泡が盛り上がり、割れて空洞な筈の背中には緑色の部分が・・
おまけに、時々、ほんの僅かですが、全体が動きます。
と、言う事で、これは抜け殻ではなくて、今まさに羽化過程にある幼虫でした。
これを見つけたのは午後3時頃。
セミの羽化は、日が暮れてから始まると言われていますので、余りにも早過ぎる!。 しばらく観察を続けましたが、さしたる進展はなし。
ただ背中に盛り上る泡が、時折膨らんで、又しぼむの繰り返しでした。
察する所、何とか脱皮を済ませようと、渾身の力を振り絞っていたのかも・・
あるいはこの状態で、日が暮れるまで頑張ろうと言う腹づもり?・・
残念ながら結末を見届ける事は出来ませんでしたが、とても気がかりな光景でした。
安直にほいほいと生まれて来ている様に思っていたセミ達。
でも、その誕生には、様々な苦労が伴っている事は間違いありません。
抜け殻に対して、いささか見飽きたなんて言っちゃいけないんでしょうね。
※7/27に都内で撮影