そろそろ終わりの・・ ― 2018/09/01 21:20
そんな事を感じさせられた光景がこれ。
枯れ木に垂直に止まり翅休めをするギンヤンマです。全然らしくない姿だなぁと・・
夏の盛りには、休む事なく水域を巡回飛行していた、暑さにめっぽう強いトンボの筈。
そんなツワモノにも、夏の疲れがどっと押し寄せる頃なんでしょうか。なんか寂しい。 一方こちらは、この先、秋の終盤まで生き続ける息の長いバッタ。
オスがメスの背中に乗っかる姿からオンブバッタと名付けられた普通種のバッタです。
これ迄はオス・メスが別々に暮らしていましたが、名前の由来通りのもボチボチと・・
一旦こうなると、余程の事がない限り、オスが背中から降りる事はないらしい。
メスにとって、秋は重荷を背負った季節なんでしょうね。ご苦労様・・
※9/1に都内で撮影
異端児増加中 ― 2018/09/02 21:53
それが、蝶の中では異端児とも言える存在のセセリチョウの仲間達。
総じて地味な色合いだし、直線的な翅の形も独特で、一見蛾の仲間と間違えられ易い。
でも、基本的な行動は他の蝶達と同じ。すなわち花の吸蜜がメインとなります。
この日は、そろそろ見頃もおしまいのミソハギの花にやって来ていました。
長い口吻(ストロー)を伸ばして、チューチュー・・
自慢のロングサイズは、こんな小粒な花での吸蜜では、超便利そうですね。
(イチモンジセセリ) 数が増えると、こんな熱い(?)場面に出くわす機会も多くなります。
オスがメスのお尻をしつこく追いかけ回す求愛行動の成功例がこれと言うわけ。
つれない素振りをするメスも多い中、なんかピンと来るものがあったんでしょうね。
まずは、めでたし、めでたし!。
※本日撮影の画像ではありません(9/1に都内で撮影)
草むらに秋の気配が・・ ― 2018/09/03 20:17
多く目につくのが、なよなよと秋の風になびく細身の野草群。
代表種のひとつがこのメヒシバ。イネ科植物の特徴を備えたしなやかな姿です。
でも大きく膨らむイネと違って、豊かな秋の実りと言う感じはしないのですが・・ しかしある筋には、絶大な人気を誇っている模様。
それがこのヒゲナガカメムシ。吸汁のため穂先に止まる姿をちょくちょく目にします。
どこに汁が含まれているの?って言う感じの貧弱な実ですが、迷う事なく・・ ままごと遊びの定番食材だったアカマンマ=イヌタデも秋の草むらの定番種です。
花なのか実なのか良く分かりませんが、蝶達は蜜の在処をしっかり把握済みみたい。
今日は、ヤマトシジミが吸蜜に訪れていました。
ごく普通種のシジミチョウですが、こうして見ると中々趣のある斑紋だなぁと・・
シンプルイズベスト。秋の草むらの雰囲気にぴったりと感じます。
※9/3に都内で撮影
過ぎ行く夏を・・ ― 2018/09/04 19:51
待ちぼうけの日々が・・ ― 2018/09/06 19:57
他の植物に絡みつく様にツルを伸ばすヘクソカズラの花です。
屁糞とは、何ともひどい名前を付けられたものですが、花には全く罪はなし。
そんな匂いを発するのは葉や茎だけなんだとか。 そんな花に注目して、ふと気づいたら、裏側に怪しい物影が・・
網を張らずに獲物を捕らえる待ち伏せタイプの蜘蛛・ササグモでした。
蜜を求めてこの花にやって来る昆虫の常連と言えば、蛾の仲間のホシホウジャク。
そんな大物を狙ってのスタンバイでしょうか。
首尾よくいけばいいけれど、この体勢もかなり疲れそうですね。 こちらは、網を張って待機する、いわば正統派の蜘蛛・ジョロウグモのオス。
でも、成果の方は芳しくない様子でした。
暑さがおさまるこれからは、春と同様に昆虫の数が増える時期。
そんな千客万来・ウハウハの時の訪れはもう少し先と言う事でしょうか。
蜘蛛たちにとっては、待ちぼうけの日々が暫く続きそう。
※蜘蛛の画像は9/6に、花の画像は9/3に、いずれも都内で撮影