台風一過の青空の下2018/10/01 21:36

台風一過の青空の下
さーっと刷毛ではいた様な薄雲だけがかかる青空。
典型的な台風一過の晴天が広がり、強い陽射しに気温もぐーんと上昇しました。
台風の当たり年とも言える今年。これにて打ち止めを期待したい所ですが、さて?。
アキアカネは平常運転
昨夜の強風と雨にもめげず、里帰りを果たしたアキアカネ達は平常運転でした。
定位置とも言える細枝の先に陣取って、今日の陽射しを享受している感じ。
アキアカネ、枝の先の定位置で・・
良き配偶者との出会いを期待しての、高みの見物なんでしょうか。
繁殖に適する場所については、決して恵まれているとは思えないこの地。
こうして律儀に帰還を果たしてくれる事に、感謝の気持ちがふつふつと・・

※10/1に都内で撮影

食欲の秋に・・2018/10/02 21:29

食欲の秋に・・
昆虫の食事マナーも様々。最近撮影した画像から両極端の2例を紹介します。
これはイネ科の水草に止まって食事中のコバネイナゴ。
前脚で葉っぱの端をつかみ、バリバリと食い始めていました。
食い跡はまだそれ程ひどくはありませんが、大きくえぐられた形になるのももうすぐ。
破壊者としての面目躍如って言う感じですね。葉っぱの悲鳴が聞こえてきそう。
ニラの花にいたヒラタアブの仲間
小粒なニラの花で多く見かけたヒラタアブは、まさに心優しき訪問者。
食事マナーも至って丁寧で、対象物を破壊する様な行為は一切しません。
これは口吻先端を花びらの表面に押し当てての静かな食事シーン。
この種は花粉を媒介する役目も担っているので、花にとってはウェルカムなお客の筈。
植物にとって歓迎出来ない訪問客もいれば、真逆のものもあり。
それらが入り乱れて、食欲の秋の昆虫ステージが盛り上がりを見せ始めました。

※本日撮影の画像ではありません(9/30に都内で撮影)

騙し効果は・・2018/10/03 22:17

騙し効果は・・
低木の葉に止まっていた小型の蜘蛛。葉っぱの色に酷似した緑色が鮮やかでした。
名前はサツマノミダマシ。
この姿からは、網を張らずに葉上等で待ち伏せするタイプの蜘蛛の様に見えますが・・
実はこの蜘蛛、こうなる前に、その素性を示す全く違うポーズを見せていました。
その様子は下の画像で・・
サツマノミダマシ
最初の画像は、カメラの接近に気付いて近くの葉っぱに逃げ込んだ際のもの。
そうなる前は、この様に、自らが張った網上で獲物の到来を待ち伏せ中でした。
折角、お仕事中のところを、とんだ邪魔をしてしまった訳ですね。
でも、逃げ込んだ際のあの姿の方が、獲物への騙し効果は大きいと思うけどなぁ・・
邪魔をしておいて、本当に余計なお世話ですね。

※10/3に都内で撮影
※注:名前は、お腹の色がサツマ=ハゼノキの未熟な果実に似ているからだとか。

オンブバッタ二題2018/10/04 21:43

オンブバッタ二題
本格的な秋のスタートと共に、バッタ界の主流派がオンブバッタに移行しています。
その名前を象徴する様なこんなシーンもそこここで・・
立派な体格のメスの背中に乗っかるオス。
一旦こうなったカップルは、終生このオンブ体勢を崩さないらしい。
この先の野ではオンブバッタを狙う外敵の数も増えて行きます。
そんな攻撃を受けた際に、メスをしっかり防護するのがオスの役目の筈。
オスよ、ほんとに大丈夫?って心配になる程の体格差です。余計な心配ですけど・・
心優しいチビバッタ?
これは撮影技術的には失敗作ですが、妙に心を惹かれるシーンだったので一枚。
葉っぱの上にちょこんと止まるオンブバッタのミニミニな幼虫です。
手前の黒い物体は、絞り選択が不適切でボケ過ぎですが、小さなハエでした。
何らかの理由で絶命した個体で、うずくまったまま微動だにしません。
暫く観察しましたが、オンブバッタとの位置関係はこのまま変化しませんでした。
私の感性では、ハエの死を悼み寄り添う心優しいチビバッタだったんですが・・
目の下には小さな涙の粒が点々と・・被写体に対する思い入れが過ぎますね。

※本日撮影の画像ではありません(10/3に都内で撮影)

秋の雨に・・2018/10/05 19:52

秋の雨に・・
”何とか心と秋の空” と言う言葉がある通り、秋の天気はころころと変わりやすい。
今日は、梅雨時を思わせる細かい雨が降ったり止んだりの一日になりました。
秋の日を生きる昆虫たちにとっては、活動が制限される嬉しくない状況だった筈。
例えば葉上にいたこのクダマキモドキ(キリギリスの仲間)。
大きな食い跡の傍で、体や触覚に付いた雨滴を払おうともせず固まっていました。
冬の雨とは違い今の時期の雨は冷たさを伴いません。それだけは救いでしょうね。
雨に濡れたオンブバッタのカップル
オンブバッタのカップルも、半ば諦めムードでじーっと・・
肝っ玉母さんを思わせる巨大なメス。背中のオスはお約束通りの貧弱体形でした。
メスに言わせれば、オンブさせてあげてるんだから、傘の代わり位やってよ・・かも。
でもこの体格では、とてもじゃないけど無理ですね。

※9/5に都内で撮影