草むらは秋本番2018/10/22 21:20

草むらは秋本番
草むらの雰囲気が最も華やかに感じられるのは、ズバリ今の時期と言えるでしょうか。
午後早くから西に傾き始める陽光を受け、きらきら輝く草の穂先がその演出役。
これはそんな草のひとつ・チカラシバです。
ピンク色を帯びた穂先がびっしり密集し、かなりの迫力で目に迫って来ます。
私の感覚としては、パワフル過ぎて、秋の雰囲気にはややそぐわない様にも・・
事実この穂先は、衣服や動物の毛にまとわりつくひっつき虫の一種とされています。
エノコログサで休むヤマトシジミ
同じ様に繊毛びっしりの穂先を持つエノコログサですが、こちらは遥かに優しげ。
ひっつき虫という、好ましからざる評判もたっていません。
むしろ秋の虫達からは、親しみを持って接せられる存在となっている様です。
これは穂先でしばし翅休めをするヤマトシジミ。
優しげな草に、優しげな蝶。降り注ぐ秋の斜光。正に秋本番を示す寸景だなと・・
秋の草に止まるミナミヒメヒラタアブ
秋の草のもう一つの特徴は、風をしなやかに受け流す細長い茎を持つ物が多い事。
これはそんな草のひとつで目にした光景です。
背高過ぎておじぎをしてしまった草の茎に止まっていたミナミヒメヒラタアブ。
吸蜜の際に花粉で汚れてしまった目を清掃中の一コマです。
前脚を擦り合わせてゴシゴシへ・・極めて平穏な日常風景と言えるでしょうか。

※10/22に都内で撮影