生存期限の掟が?・・2018/11/16 21:48

生存期限の掟が?・・
晩秋の気配が濃厚な雑木林の樹下で出会ったアカボシゴマダラ。
鮮やかな緑が減り続けている中で、白黒のモノトーン+赤星の翅が際立っていました。
しかし、何やら様子がおかしい。
元気がないアカボシゴマダラ
更に接近して見たら、この通り。
ポーズは頭を反り返らせて天を仰ぐ感じ。口吻はくるっと巻き込んだままでした。
普段なら人の気配を敏感に察知して素早く飛び去るのですが、その気配は皆無。
この後、指を差し出して翅をつまんだら、いとも簡単にキャッチ出来てしまいました。
もしかして息絶えた個体?と思ったのですが、僅かに拒絶反応を示しますので、否。
いずれにしても、体が相当衰弱した個体の様でした。翅はこんなに綺麗なのにね・・
在来のゴマダラチョウを凌駕する勢いの要注意外来生物にも、生存期限の掟が?。
そんな事を感じた出会いでした。
エノキの葉の現状
付近には、この蝶の幼虫の食草であるエノキの幼木が沢山生えています。
その現状はこの通り。気温の低下を受け、葉の色変わりが急速に進んでいました。
幼虫の食草としては、決して好ましくない変化の筈。
今日出会ったあの個体は、生命をつなぐ繁殖行動を既に完了させたのでしょうか。
自然環境保護の観点からは、心配する必要なんてないのでしょうが、ふと・・

※11/16に都内で撮影