南風が吹いた日に・・2018/12/04 21:44

南風が吹いた日に・・
本来は11月に吹く筈の木枯らし1号ですが、今年はその気配もなく12月に・・
今日遅ればせながら吹いた強風も、なぜかその風向は南から・・
季節感を大いに狂わせる生暖かい南風でしたが、木の葉を散らす力は木枯らし並み。
画像右下に写っている桜並木の紅葉も、かなりの勢いで地上に舞い落ちていました。
サクラの葉の絨毯が・・
樹下の眺めはこの通り。まさにサクラの葉の絨毯が敷き詰められた感じでした。
木枯らし1号がまごまごしているので、南風がその代役を務めたと言う事でしょうか。
サクラの幹に止まるヒメクダマキモドキ
激しい落葉を見せる桜並木で目にした、異質な雰囲気を漂わす緑色。
サクラの木の太幹に止まるキシギリスの仲間・ヒメクダマキモドキ・雄でした。
この種は基本的に樹上性。ここにいて不思議はないけれど、問題はその状態。
じーっと固まって微動だにしません。良く見ると右の後脚が欠損していました。
生存期間は11月迄とか。最早そのリミットを越えたヨレヨレの状態だったのかも・・
遠ざかりゆくヒメクダマキモドキ
それでもカメラの接近に気づいて、上方を目指して移動を始めました。
片脚が欠けている為に思う様に進めない感じ。その動きは極めてスローでした。
ゆっくりとフェードアウトする映像を見ている気分に・・
この木でこのオスに出会える機会は、今日が最後だったのかも知れません。
今の時期の昆虫との出会いは、何がしかの寂しさを伴う物なんですね。

※12/4に都内で撮影