悪役に徹しきる2019/01/25 21:09

悪役に徹しきる
昆虫の数も少なく、冬の自然観察は退屈と言うイメージですが、良く目を凝らせば・・
私の注目点は、樹々が付ける冬芽の形のバリエーションです。
例えばこれはアジサイの冬芽。
右側の芽の先端にほんの少し顔を覗かせている黒い部分が、葉芽の本体。
毛筆の筆みたいなとんがり頭の葉芽が、この先、ぐんぐん背丈を伸ばして行きます。
いままさに、オギャーと産声をあげている瞬間と言えるでしょうか。
ボケの冬芽・ミニキャベツみたい
ミニキャベツを連想させる色形のこれは、低木・ボケの冬芽です。
冬芽と言うと地味な褐色系の物が多いのですが、これ程鮮やかな色の物は珍しい。
まさに活力溢れる元気者と言う感じですが・・
ボケの冬芽に付くアブラムシ集団
元気者ゆえに外敵に狙われやすいと言う欠点もあり。それを物語る光景がこれ。
少し気持ち悪い画像ですが、芽の表面に小さな楕円形の物体が沢山張り付いています。
これは、植物の表面に寄生して中の汁を吸い出してしまうアブラムシの集団です。
これだけ大量に張り付かれると、影響は決して小さな物ではない筈。
全ての冬芽が揃って春を迎えられると言う程、冬の自然は甘くない様です。
それにしても、アブラムシ集団、冬の寒さにもめげず、悪役に徹しきっていますね。

※1/25に都内で撮影