新元号決定の日に・・ ― 2019/04/01 20:21
ソメイヨシノの花が、陰鬱な表情の曇天を跳ね除けるパワーを見せていました。
ここまで開けば、もうどうにも止まらないと言う感じですね。 仔細に眺めると、依然、蕾状態の花が、枝の所々に確認出来ました。
今日のらしくない天気が、花見頃の長期化に多少なりとも貢献している様にも・・
そうであれば、大歓迎なのですが・・ 新しい元号「令和」が発表された日。これは夕暮れ間近な西空の様子です。
それまでの暗雲が消え去り、穏やかな表情の空が茜色に染まり始めていました。
手前に立つ冬姿の木が新緑に染まる頃、令和時代がスタートします。
それが、この空の様な穏やかな世相の時代である事を強く望みたい気持ちです。
※4/1に都内で撮影
春の陽気の復活を・・ ― 2019/04/02 20:35
元気者のタンポポも全開までには至らず、中途半端な咲き方を見せていました。
そんな一輪で目にした怪しい物陰。花弁に埋まる様に止まる緑色の物体です。
ははん、あれだなと言う事で、更に接近してみたら・・ レンズの接近を感知した様で、ぴんと飛び跳ねて近くの別の草に避難しました。
毎年今の時期になると姿を現す、キリギリスの仲間・ヤブキリの幼虫でした。
ご覧の通り、触覚や前脚にタンポポの黄色い花粉がびっしり付着していました。
好物の花粉を食べていた最中に、レンズを接近させて驚かせてしまったみたい。
とんだお邪魔虫と言う事で、大迷惑をかけてしまったんですね。
季節の逆戻りにもかかわらず、例年通りの初遭遇にほっと一息。
幼虫の成長を応援する、春の陽気の復活を強く望みたい気持ちになりました。
※4/2に都内で撮影
サクラだけでは・・ ― 2019/04/03 20:53
人の目を惹きつける点では、ナンバーワンの存在なんですが、それだけでは・・
今の時期に花開く木の花の数、極めて多し。
これは同じバラ科に属するハナカイドウの花。鮮やかなピンク色の花がびっしり。
で、迫力満点かと言えば真逆。頬を染めた淑やかな女性の雰囲気さえ漂います。 ヒラヒラと踊る様な姿の黄色は、モクセイ科のレンギョウの花。
花形は優しいけど、枝に密集して咲く様子は、それなりの迫力で目に迫って来ます。
かなりの目立ち度で枝に付いていたチョウセンカマキリの卵のうも、今や形無しの態。
外敵の目にとまらない事を望んでいた母虫にとっては、望ましい状況と言えそうです。
さて、中に眠る幼体が目覚めるのはいつ頃?・・
※本日撮影の画像ではありません(4/2に都内で撮影)
お似合いの空に・・ ― 2019/04/04 21:25
時期外れの寒さも一段落した今日は、その組み合わせを楽しむ事が出来ました。 舞い落ちる花びらの数も少なく、花見頃は依然前継続中でした。
この先今日の様な好天が続けば、一気に花吹雪へと場面転換してしまうかも・・
しっかり目に焼き付けておきたい平成最後の花景色と言えそうです。 サクラの花見頃になると急に数を増やすのが、モンシロチョウ。
今日も多数が春の陽を浴びて飛び交っていました。
しかしこのカップルにとって、満開のサクラは関心外なのかも・・
恋の駆け引き場所に選んだのは、こちらも今が花見頃のユキヤナギでした。
絵的には、色合いが近すぎてイマイチでしたけどね・・
※4/4に都内で撮影
絵的にはイマイチと・・ ― 2019/04/05 20:42
賑やかさを増しつつある昆虫達の活動も、その風の影響で今ひとつでした。
そんな中しぶとく活動を続けていたのが、地味な昆虫・ツマグロキンバエ。
風に揺れるタンポポの花に止まり、いつも通りの食事態勢をとっていました。
と言う事で一枚。
地味な昆虫ですから、絵的には今ひとつパッとしないのですが・・ 遠目にはパッとしないけど、ディテールを観察してみればこの通り。
体の後半部に虹のそれを思わせる様な色が!・・全然地味ではありませんね。
この色づきはいわゆる構造色と呼ばれる物。
対象物に照射した光線が、その体組織で屈折を起こして発する仮の色なんですね。
甲虫の仲間では良く見られる現象ですが、一見地味なこのハエの場合も然りとは・・
地味過ぎて絵的にはイマイチと決めつけてはいけないなぁと感じました。
※4/5に都内で撮影