いっしょくたには・・2019/06/06 20:56

いっしょくたには・・
草の葉上で翅休めするホソヒラタアブ。花の蜜が大好きな心優しいアブです。
体の小ささは、数あるアブの中でもトップクラスにランクされそうなミニミニぶり。
ミツバチに似せたその体色は、小さいからと言って舐めるなよの意思表示?・・
ムシヒキアブの平面図
同様に草の葉上で翅休めしていたこのアブは、舐めるなよの意思表示は全く必要なし。
デカイし、体の各パーツも凄みを感じさせる荒々しい形をしています。
昆虫の季節の本格化にあわせて数を増やしているムシヒキアブ。
名前の通り、他の昆虫を捕らえて”間引き”する事が任務の殺人・否・殺虫アブです。
ムシヒキアブの面構え
その荒々しい気性は、この顔付きからも十分に推測出来ます。
大きな複眼の下に突き出している黒いのが口吻(ストロー)。
これを昆虫の体にグサッと突き刺して体液を吸い取ります。
脚のトゲトゲは捕らえた獲物をがっちりホールドする為のツールでしょうね。
恐怖心にかられるその姿に、人を襲う事がないのは幸いだなと胸を撫で下ろします。
以上、心優しい小さなアブと、恐ろしげなデカいアブの比較対象でした。
一口にアブと言っても、いっしょくたにくくりきれない程に多様です。

※ホソヒラタアブは6/6に、ムシヒキアブは6/5に、いずれも都内で撮影