夏の主役たち勢揃い2019/07/06 21:36

夏の主役たち勢揃い
灯火に惹かれて人家に侵入する甲虫、ぶんぶん飛び回るので、家族揃って大騒ぎ。
子供の頃の夏の思い出の一つとして、胸に刻まれています。
空調の普及で窓を開け放つ事もなくなった今は、遠い夏の日の風物詩と言えそう。
しかし人家侵入騒動の主役達はバッチリ健在です。そのひとつがこのアオドウガネ。
昼間は寝ていて、夜になると起き出して活動する夜更かし派の甲虫です。
この日は、雨宿りを兼ねてヒマワリの花芯に潜り込んで昼寝をしていました。
この雨、今夜まで降り続くと困っちゃうなぁと言う心境だったかも・・
セマダラコガネ
多少の雨なんて気にしない。そんな感じで花かじりをしていたこれはセマダラコガネ。
様々な植物の葉や花を猛食する困ったヤツ。農業害虫のレッテルを貼られています。
このアカツメクサの花なんて、柔らかくて最高だよ!って言う心境でしょうか。
ヒマワリの葉にいた極小甲虫
ヒマワリの葉上で良く見かけるこれは、極小甲虫と呼んでもいい程の小ささです。
葉脈の大きさを比較しても、いかに小さいかが歴然です。
でも、ここにいると言う事は、当然の事ながら、葉っぱをかじろうと言う算段?・・
小さいけれど食う量は大きいのに負けないよ と言う事でなければいいのですが・・

※チビ甲虫は7/6、アオドウガネとセマダラコガネは7/4に、いずれも都内で撮影。

降り止まぬ雨に・・2019/07/07 21:32

降り止まぬ雨に・・
予報より天気の回復が遅れた感じ。細かい雨がしつこく降り続けました。
枯れ枝に止まるチョウトンボも、いい加減に止んで欲しいなぁの心境か・・
雨粒が付着した複眼を前脚でスリスリしていました。
コガタコガネグモ、収穫ゼロ
網は張ったものの、収穫はさっぱり。
コガタコガネグモは開店休業の状態でした。
せっかく苦労して張ったんだから、もう少し頑張るか・・
でもねぇ・・
クヌギの幹で目にした樹液争奪戦
降り止まぬ雨にたたられて、しーんと静まり返った観察地でしたが、ここだけは別。
樹液の沁み出しが始まったクヌギの幹で目にした光景です。
樹液を漁るカナブンのお尻を突っついて、そこどけ!ってやっていた乱暴者。
甲虫たちにとってはとんだお邪魔虫・スズメバチでした。
威嚇するだけでなく、実際、頭で小突いて、幹から落としてしまうから凄い。
こんなつばぜり合いが、この先ますます激しくなって行きそうです。

※7/7に都内で撮影

土中に消えた蜂2019/07/08 20:57

土中に消えた蜂
土中に潜むコガネムシ幼虫の体内に産卵し、孵化した幼虫がそれを餌として育つ。
そんな生態を持つハチがいます。キンケハラナガツチバチもそのひとつ。
話としては分かっていたのですが、その現場に出会う事はなかなか叶わず。
でも、今日、それを実行中と思われる場面に遭遇しました。
まずは、木立の中、落ち葉等が散乱する泥面をじーっと見つめる後ろ姿から・・
この後、意を決した様に、穴を掘り始めました。
体の殆どが土の中
柔らかい泥なので、穴掘りは意外と簡単なのかも・・
それ程時間を掛けずに、体の殆どが穴の中に没してお尻だけが見えている状態に・・
この後、完全に姿が消え去りました。
鋭意作業中と思われますが、その様子は当然の事ながら見えません。
穴から這い出すキンケハラナガツチバチ
暫く時間をおいたら、こうなりました。仕事を終え、穴から這い出てきた瞬間です。
狙い通りにコガネムシ幼虫を発見、無事産卵を終えてやれやれと言った感じ?・・
産卵後(たぶん)の一休み
穴掘り名人とも言えるハチの全体像がこれ。
穴の近くにあった枯れ枝に止まって一休み。この後、翅を震わせて飛び去りました。
卵を産み付けられたコガネムシ幼虫にとってはとんだ災難と言うわけですね。
見かけで脅かす
参考に、2018年9月24日のブログ記事に載せた平常時の姿を引用掲載します。
秋に咲くイヌキクイモの花での吸蜜風景です。
吸蜜に熱中する姿と、穴掘りをする姿。ギャップあり過ぎで戸惑いを覚えます。

※7/8に都内で撮影
吸蜜風景は2018/9/23に撮影し9/24の記事に掲載した画像の引用掲載です。

迷惑行為を目撃2019/07/09 21:52

迷惑行為を目撃
雨の恵みを受け、目覚ましい範茂ぶりを見せる草木の緑。
しかし、全てが順調にと言うわけには行かない様です。
例えばこれ。幅広の葉に不規則な形の透かし模様が点在していました。
それぞれの模様には、ポチッと小さな黒い点々が・・
この点々は、ある種昆虫の仕業で、結果、葉の組織に異常が生じてと推測しました。
葉の成長に大きな影響はないかもですが、迷惑である事には変わりありませんね。
食い荒らされた葉っぱ
こちらの場合は、明らかな迷惑行為。
正に喰い痕だらけの惨状で、葉っぱがヨレヨレになっていました。
こんな悪さをしたのはいったい誰だと、あたりを探って見たら・・
若葉を食べるニレハムシ(推定)
いました!・・真犯人。
生まれたての若葉に取り付いていたのは、拍子抜けする程に小さな甲虫でした。
色、形から、葉虫の一種・ニレハムシと推測しました。
葉虫と言う位だから、好物は当然葉っぱ。それも柔らかい若葉にぞっこんらしい。
その小さな体でよく食うなぁと感心する事しきりでした。

※最上段の画像は7/8に、他は7/9に、いずれも都内で撮影

季節の変わり目に・・2019/07/10 20:12

季節の変わり目に・・
暗い梅雨空の下、鮮やかな彩りで目を楽しませてくれたアジサイの花。
その色合いにもかなり陰りが見られる時期に入りました。
こんな光景を目にして、気になりだすのは、梅雨明けはいつ頃?・・
酷暑の夏になるのか?、それ程ではないのか?・・どうでしょうね。
アジサイの花にいたハラビロカマキリ幼虫
色変わりが進むアジサイの花に止まっていたチビ。
得意の大股開きポーズで獲物を待ち受けるハラビロカマキリ幼虫でした。
登場後かなり時間が経ちましたが、体形の変化はまだそれ程のものではありません。
大型昆虫が幅を利かせる真夏までに間に合えばいいのさって言う事みたい。
長寿命を誇る昆虫ならではの、スローペースな生き方ですね。
ニイニイゼミの成虫
いっぽうこちらは、スローペースな生き方を許されないタイプ。
樹下の草地で目にしたニイニイゼミの成虫です。
羽化したばかり。やがて木の上に登って初鳴きをしようかと言う段階と思われます。
セミの季節の到来を真っ先に告げるこの種。その最盛期はそれ程長くはありません。
真夏の主流派アブラゼミやミンミンゼミの声にかき消されてフェードアウトする定め。
そんな事を思うと、精一杯生きろよと声を掛けたい気持ちに・・

※7/10に都内で撮影